淡路島にアニメテーマパーク「ニジゲンノモリ」 パソナ新会社が運営

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 瀬戸内海最大の島、兵庫県の淡路島に、アニメをテーマにしたエンタテイメント施設がオープンする。人材サービスの大手パソナは、2017年7月に兵庫県立淡路島公園アニメパーク「ニジゲンノモリ」を開設すると発表した。
 公園の名称にも掲げているように、アニメやマンガなどの二次元のエンタテイメントコンテンツを活用した施設になる。パークのコンセプトとして、2次元コンテンツと自然・メディアアートを融合させた体験型エンタテインメントを掲げている。運営はパソナグループが2016年12月に設立した株式会社ニジゲンノモリが担当する。

 テーマパークは、2013年にパソナグループが提案した淡路マンガ・アニメアイランド事業に基づいたものだ。県立公園のうち4.3ヘクタールを利用し、テーマパークを核にして集客を図る。
 パークの目玉となるのは、「ナイトウォーク火の鳥」と「クレヨンしんちゃんアドベンチャーパーク」である。「ナイトウォーク火の鳥」は、手塚治虫の『火の鳥』を題材に光と音による巨大なプロジェクションマッピングを実現する。東京駅のプロジェクションマッピングで注目を浴びた村松亮太郎の演出、NAKEDの制作は話題を呼びそうだ。
 また「クレヨンしんちゃんアドベンチャーパーク」は、ワイヤーロープと滑車でスピード感を楽しむ「チャレンジ!アクション仮面飛行隊!」やアスレチック施設「アッパレ!戦国大冒険!」から構成される。このほか、ミュージカル劇場、イベントステージも予定されている。

 しかし、当初事業計画では日本のマンガ、アニメ、キャラクターやゲームなどのポップカルチャーを集めた施設としていたが、今回の発表では作品タイトルは『火の鳥』と『クレヨンしんちゃん』のふたつだけとなっている。
 さらに当初は漫画アニメ美術館も計画に盛り込まれていたが、今回の発表では展示施設には言及されていない。魅力的なキャラクター、作品という意味では、力不足が否めない。今後は、さらに有力作品を取り込めむことが出来るかがテーマパーク成功の鍵になるだろう。

 一方で、パソナグループは、2016年に「世界コスプレサミット」を運営する株式会社WCSと資本業務提携をしている。コスプレといったファンのパワーを活用したイベントによる盛り上げは期待されそうだ。

兵庫県立淡路島公園アニメパーク「ニジゲンノモリ」
http://nijigennomori.com/

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『誰がこれからのアニメをつくるのか? 中国資本とネット配信が起こす静かな革命』

数土直志(著) 
(星海社新書) 税込:950円

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