国内堅調、収益改善でタカラトミーは通期業績予想修正 ベイブレード、デュエル・マスターズ拡大

ファイナンス決算

 玩具大手のタカラトミーの業績の改善が進んでいる。海外市場の販売は依然低調であるものの、国内玩具が伸びている。また、海外市場でも事業立て直しの成果が表れ、収益が改善している。
 2017年2月8日に発表されたタカラトミーの2017年第3四半期の連結売上高は1317億700万円と前年同期比2.7%増だった。また営業利益は102億8000万円(82,1%増)、経常利益は105億4200万円(99.2%増)、当期純利益は78億6500万円(前年同期27億6600万円の損失)と、利益の伸びが大きい。

 とりわけ国内が好調だった。トミカ、プラレール、リカちゃんといった定番商品がよく、さらにテレビアニメと連動したベイブレードバースト、トレーディングカードゲームのデュエル・マスターズの販売が大きく伸びた。ベイブレードバーストは、2016年4月にテレビアニメがスタートし、小学生男児を中心に人気を博している。デュエル・マスターズは、商品とプロモーションの見直しで新規ユーザーの取り込みに成功した。
 国内売上高は1046億1800万円(24.2%増)、営業利益は114億3300万円(41.7%増)である。
 
 海外は北中南米、ヨーロッパ、オセアニア、アジアの4つの地域全てで売上が減少した。収益はまちまちで、海外最大の北中南米、さらにオセアニアで黒字転換した一方で、アジアは減益、ヨーロッパは幅が縮小したものの依然赤字だ。売上高の減少は北米での一部の不採算商品からの撤退やヨーロッパでの主力事業特化など事業立て直しの影響である。
 中南米、ヨーロッパ、オセアニアでは、ポケモン関連商品が好調に推移した。2016年夏からの「ポケモンGO」人気が波及した。
 一方アジアでは、ポケモンの他、低価格トミカも順調だった。さらにテレビアニメと連動してベイブレードバーストやカミカゼ・ワンダを展開している。地域に合わせた海外戦略が、タカラトミー全体の復調にも貢献している。

 タカラトミーは第3四半期までの結果を受けて、通期連結業績予想を修正した。売上高は従来の1680億円から1640億円とほぼ前年並みに引き下げられる。一方で営業利益は40億円から70億円に、経常利益は32億円から70億円に当期純利益は15億円から40億円に大幅に引き上げられる。

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