VFX-JAPAN アワード優秀賞7部門28作品決まる アニメから映画、ゲームまで

アワード/コンテスト

 一般社団法人VFX-JAPANは、過去1年間VFX分野で活躍した映像作品を顕彰するVFX-JAPANアワード2017の優秀賞を決定した。アワードは、劇場公開実写映画、劇場公開アニメーション映画、テレビ番組、ゲーム映像、CM・プロモーションビデオ、ショートフィルム、先導的視覚効果、先導的視覚効果の7部門から構成され、それぞれ4作品が優秀賞に選ばれた。
 今後はVFX-JAPAN個人会員、法人会員の投票により、優秀賞の中からさらに1作品を最優秀賞とする。2017年3月10日に秋葉原UDXシアターにて開催される「VFX-JAPANアワード2017表彰式」にて発表する予定だ。

 VFX-JAPANは、日本のCGやVFX技術の振興と業界発展を目的に2012年に設立された。映画やテレビ、アニメーション、ゲーム、コマーシャル、遊技機など様々な用途に使われる技術を業界横断してカバーする。
 VFX-JAPANアワードは、主要な活動のひとつで2013年にスタート、今回で5回目を迎える。過去の受賞作品のリストは、国内のVFXのトレンドを一望するのにも最適だ。

 2017年も各ジャンルから話題作が並んだ。映画、アニメ、テレビ番組は勿論だが、先導的視覚効果部門では、この夏に世界的に話題を呼んだリオ五輪の閉会式の映像や、VRの先駆的な試みとなった『攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver』、CM・プロモーションビデオ部門の『ガメラ生誕50周年記念映像』、『FUTURE FACTORY – ロボット工場長、採用。|グッスマ15周年』といったVFX-JAPANならではの網羅性が光る。

 劇場アニメ分野では、モーションキャプチャを活用したフォトリアルな映像をさらに進化させた2作品『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』と『GANTZ:0』が受賞しているのが目を惹く。さらに動物キャラクターを見事に表現した『ルドルフとイッパイアッテナ』、手描きアニメ『君の名は。』もVFXからも評価された。
 アニメ作品は、他の分野でも多く含まれるテレビ番組では『SUSHI POLICE』、そしてセルスタイルのテレビシリーズを2クールで制作した『ブブキ・ブランキ』も。ショートフィルム部門は、4作品全てがアニメーション作品となった。『ムーム』『THE GIFT』『パトレイバーREBOOT』『おそ松さんショートフィルムシリーズ4話 HD 2016』だが表現方法はそれぞれ個性的で、日本のCGアニメーションの表現の豊かさを感じさせる。
 
[VFX-JAPANアワード2017 優秀賞受賞作品]
https://vfx-japan.jp/award2017sokuhou/

■ 劇場公開実写映画部門
『海難1890』
『アイアムアヒーロー』
『シン・ゴジラ』
『人にやさしく』

■ 劇場公開アニメーション映画部門
『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』
『GANTZ:0』
『君の名は。』
『ルドルフとイッパイアッテナ』

■ テレビ番組部門
『ブブキ・ブランキ』
『SUSHI POLICE』
『知られざる恐竜王国ニッポン』
大河ドラマ『真田丸』

■ ゲーム映像部門
『FINAL FANTASY. XV』
『ストリートファイターV』
『バイオハザード アンブレラコア』
『ペルソナ5』

■ CM・プロモーションビデオ部門
『Max Man & Maya Man』
『ガメラ生誕50周年記念映像』
『FUTURE FACTORY – ロボット工場長、採用。|グッスマ15周年』
『athome.CO.JP 物語』篇

■ ショートフィルム部門
『ムーム』
『THE GIFT』
『パトレイバーREBOOT』
『おそ松さんショートフィルムシリーズ4話 HD 2016』

■ 先導的視覚効果部門
『RIOオリンピック閉会式』
『9次元から来た男』
『The Tale of the Heike Waterscreen Scrolls: Genpei Yashima Battle – Fountains of Bellagio』
『攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver』

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