ハピネットがブロッコリーの完全子会社化目指す 92億円で公開買付け

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 エンタメ商材流通の大手ハピネットが、キャラクターグッズやアニメ・ゲーム関連のブロッコリーの完全子会社化を目指すことになった。2023年4月14日、ハピネットはブロッコリーの公開買付けを発表した。
 ブロッコリーは1994年に木谷高明氏が、アニメやゲームなどのコアファン向けのキャラクター・商品会社として設立。2001年にはJASDAQに上場した。その後、経営主体はたびたび入れ替わる。現在はハピネットが筆頭株主として発行済株式の29.72%を所有し、持分法適用の子会社としている。

 今回の公開買付けでは、ハピネットが他の株主が保有する残りの全株式を取得し、完全子会社化を目指す。公開買付けにあたっては、買取り価額を4月14日の終値1026円より30%以上高いプレミアをつけた1500円にした。既存の株主には十分魅力的な水準だ。買付けは17日に開始、6月20日に決済する。
 現在7.77%を保有する大株主第2位のアニメイト、3.90%を保有する第3位のブシロードは、全株式を公開買付に応募することで合意を得ているという。全株式の買付けが実現すれば、取得総額は約92億円となる。

 ハピネットは1968年に玩具商材の中間流通(卸売)の事業会社としてスタートした。国内の玩具・ゲーム流通の大手として知られている。しかし近年は「エンタテイメントの総合商社」を掲げて、中間流通以外の事業進出にも積極的に進出する。
 また新規事業進出にあたっては企業買収も積極的に活用する。2021年には買収したファントム・フィルムと自社事業を統合した映像製作のハピネットファントム・スタジオも立ち上げている。
 ブロッコリーの魅力は、ハピネットが持たない強力タイトルの存在だろう。女性向けファンの多い「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズは熱烈なファンを抱えるブロッコリーの大型タイトル。このほかにトレーディングカードゲーム「Z/X」や『デ・ジ・キャラット』、『ギャラクシーエンジェル』といった往年の人気タイトルもある。ハピネットは完全子会社化によって、新コンテンツ開発の推進、既存作品の展開拡大、事業規模の拡大が実現出来るとしている。

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