
エンタテイメント大手のKADOKAWAは、クリエイターの育成と強化のための新たな施策を明らかにした。2026年3月に新スタジオ「KADOKAWAクリエイターズ」を設立、4月から本格スタートした。
KADOKAWAクリエイターズは、若手クリエイターの育成システムと実制作を一体化したスタジオとなる。新卒学生を中心に若手人材を社員雇用し、作品制作に参加しながら次世代の主力クリエイターとして育成する。グループの人材育成と制作基盤の安定を同時に実現する。
従業員数は約40名。代表取締役社長に、企業経営者・アニメプロデューサーとして経験が豊富な夏目公一朗氏が就任した。
KADOKAWAは出版社やゲームなど幅広いエンタテインメントを手がけるが、なかでもアニメは年間に約50タイトルに出資する大手だ。現在は製作出資だけでなく、制作スタジオをグループ化することで自社制作タイトルの比率も挙げている。企画・製作・出資から制作、さらに流通・販売・宣伝までをグループ内で完結する体制を目指す。
このために2026年秋、東京・池袋にグループアニメ制作スタジオを集約する制作拠点Studio One Baseも開設する予定だ。バックオフィス機能の効率化、スタジオ間の連携、クリエイターのための充実した環境づくりが可能になる。
一方で、スタジオを支える人材確保には課題が多い。アニメ業界では、「若手クリエイターの定着率の低さ」や「育成機会の欠如」などが指摘されている。離職率の高さが技術継承を妨げ、将来の制作体制に不安を残す。
KADOKAWAクリエイターズはこれを補完する。プロの制作拠点と教育機能が融合した育成・制作一体型のスタジオを作ることで、若手の技術修得を促す。
KADOKAWAクリエイターズは教育の場であるだけでなく、スタジオとしてもKADOKAWAグループ作品の原画・動画制作を担う。グループ内のスタジオからの発注に対し、高いクオリティの成果物を安定的に供給する体制とする。将来的にはStudio One Baseへの入居も検討している。
株式会社KADOKAWAクリエイターズ https://creators.kadokawa.co.jp











