メディアドゥ 北米マンガ翻訳出版セブンシーズを買収、連結子会社化

メディアドゥ

 電子書籍取次の大手メディアドゥが、北米の出版社Seven Seas Entertainment, LLC(セブンシーズ)を傘下に収めることになった。2026年3月1日付でメディアドゥが子会社のメディアドゥ・インターナショナルを通じて同社の全株式を8000万ドル(約120億円)で取得して、連結子会社化した。
 セブンシーズは、2004年に日本マンガ翻訳で実績を築いたジェイソン・ディアンジェリス氏が設立した。日本の幅広い出版社から多くのマンガ・ライトノベル作家の作品翻訳出版を手がける。近年のヒット作には、『東京卍リベンジャーズ゙』や『チ。-地球の運動について-』などがある。ライトノベルでも、『聖女の魔力は万能です』 『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』などがある。また韓国や中国の作品も積極的に扱っている。
 業績はコロナ禍で急拡大して2019年から2023年で5.2倍に拡大、2024年12月期の売上が5040万ドル(約78億円)、営業利益は6600万ドル(16億円)と安定している。

 メディアドゥは国内の電子書籍取次を軸に、出版関連の新分野への展開を目指している。特に日本の作品を世界に届ける事業に注力している。セブンシーズの買収は、その一環となる。
 セブンシーズ取得により、日本の書籍・漫画の海外展開の課題であった現地での紙書籍流通網を獲得したとする。またセブンシーズの持つ独立系出版社のポジションと米国内外のネットワークを生かすことで、日本作品のマーチャンダイジング展開の推進につなげたいとしている。

 北米での日本マンガ翻訳出版は、小学館・集英社系のVIZ Mediaが市場の大くを握っている。さらに講談社の現地法人、KADOKAWAが2016年に子会社化したYen Pressなどが続く。今回Seven Seasがメディアドゥ傘下になったことで、北米の有力な日本マンガ翻訳出版社のほとんどが、日本資本になった。
 近年、日本のアニメ、マンガ企業は海外事業拡張で、積極的にM&Aを活用するが、今回のケースもそのひとつになる。

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