「BORUTO-ボルト-」TVアニメ化発表 17年4月からTVシリーズも新世代へ

BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』

「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中のマンガ『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』がテレビアニメ化されることになった。2017年4月からテレビ東京系で放送される。
2016年12月17日、千葉・幕張メッセで開催されたジャンプフェスタ2017で発表された。ジャンプフェスタ2017は、ジャンプの人気作品が様々なかたちで一堂に会する大型イベントとして人気を集めている。17日15時過ぎからは、「NARUTO-ナルト-」×「BORUTO-ボルト-」スーパーステージが実施され、このなかで原作・監修の岸本斉史氏らが明らかにした。
放送日や時間の詳細は明らかにされていないが、現在、テレビ東京系で放送中の『NARUTO -ナルト- 疾風伝』を引き継ぐと見ていいだろう。『NARUTO』は世界的にも人気の高い作品だけに、新番組も日本だけでなく世界各国でも話題になりそうだ。

『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』は、岸本斉史氏が1999年から「週刊少年ジャンプ」に連載し人気を集めた『NARUTO -ナルト-』が2014年末に完結したのを受けて、2016年4月に連載を開始した。岸本氏は原作・監修となり、脚本に小太刀右京氏、漫画に池本幹雄氏を起用、ナルトの息子ボルトたちの世代の活躍を描く。
マンガ連載に先立ち、2015年に『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』として劇場アニメ化されている。映画は興行収入26億2000万円を記録する大ヒットとなっただけに、テレビアニメへの期待も高いだろう。

テレビアニメシリーズは、2002年10月から07年2月まで『NARUTO -ナルト-』が放送されていた。07年からは当初より成長したナルトたちを『NARUTO -ナルト- 疾風伝』として描いている。原作の連載終了から2年を迎えるが、少年時代を描いた少年時代篇や関連小説を原作にしたサイドストーリで放送が続いている。
連載開始当初から『BORUTO-ボルト』のアニメ化は期待されていたが、これでアニメの放送が空くことなく、『NARUTO -ナルト-』の物語を引き継ぐ。終了を感じさせないことで、ファンの応援や、ビジネスも連続することになる。

一方で、主人公たちが大きく入れ替わるのは、ビジネス的に大きい。マンガ連載スタートから17年、テレビアニメ放送スタートから14年、作品のファンも成長している。物語や世界観はより複雑になり、キャラクターも青年となると、新たな子どもが『NARUTO』のファンになるハードルは高くなる。
しかし、『BORUTO』で世代が変わり、物語が新しくなることで、これまでの『NARUTO』を観たことのない子ども入りやすくなる。とりわけ主人公たちが子どもになったことで、キッズのファンの拡大が期待できる。日本だけでなく、世界的にも成熟期にはいったキャラクターと見られていただけに、いっき再活性化も図られる。国内外の新たなビジネス展開も注目される。

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