東映アニメが「アニメオンデマンド」を終了、「ミュージアムチャンネル」で情報発信

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 大手アニメ会社の東映アニメーションは、2021年7月26日に自社有料動画配信サービスの「東映アニメオンデマンド」のサービスを終了した。
 前身の「東映アニメBBプレミアム」からおよそ15年間続いた自社による有料配信サービスが途切れることになる。今後の自社配信はYouTubeで展開する東映アニメーション公式チャンネルをリニューアルした「東映アニメーションミュージアム」を活用する。最新情報や新旧の人気アニメを無料で提供する。チャンネルの現在登録者は67万人を超える。

 2006年8月にスタートした「東映アニメBBプレミアム」は、2013年から「東映アニメオンデマンド」のブランドを掲げこれまで続いてきた。当初は都度課金を中心に、2008年からはいち早く、月額課金見本題サービスを導入するなど、アニメ配信の先駆的存在であった。
 自社プラットフォームだけでなく、他社プラットフォームへの有料配信パッケージ提供にも力を入ていた。しかし、近年は幅広いジャンルを取り揃えた総合型の配信サービスが広がり、そのなかで相当数の番組が視聴できることもあり、単一ブランドの有料配信サービスの存在が薄れていたとみられる。

 東映アニメーションの公式サイトには、同社のアニメ番組が視聴できるサイトとしてAmazon プライムビデオ、Netflix、Hulu、バンダイチャンネルなど20以上ものサイトが紹介されている。アニメ配信はすでに他社プラットフォーム・配信サービスへの番組提供に方向が転換している。
 作品の自社囲い込みでなく、配信先の多角化で認知度のアップ、収益の拡大を目指していることがわかる。それでも有料のアニメ配信の先駆者であった「東映アニメオンデマンド」の終了は、2020年代初頭のアニメ配信ビジネスの進展を感じさせるものだ。

東映アニメーションミュージアムチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCUUekIrulAiJnUOawqBRwZQ

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