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2022年世界ゲーム市場7.0%減、国内市場は1.4%増の2兆316億円
- 2023/8/30
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2022年の世界のゲームコンテンツ市場が伸び悩んだ。コンテンツ分野のリサーチをする角川アスキー総合研究所は8月29日に「ファミ通ゲーム白書 2023」を発刊した。このなかで2022年の世界ゲームコンテンツ市場が前年比7.0%減になったと明らかにした。円換算で26兆8000億円になる。
また同じ2022年の国内ゲーム市場は2兆316億円で、前年比1.4%増と微増した。家庭用ゲームが好調で市場を牽引したとする。
角川アスキー総合研究所は、毎年、最新データと大規模アンケートの集計をもとに、日本国内と北米、ヨーロッパ、アジアなどの海外主要地域のゲーム市場についてデータ分析している。「ファミ通ゲーム白書 2023」はその最新版にあたる。
世界ゲームコンテンツ市場の減少は、ヨーロッパ市場の動きが弱かったことが大きな理由である。ヨーロッパ市場では、モバイル、家庭用ゲーム、PCのいずれの分野でも前年比10%以上のマイナスとなった。地域でインフレが加速していることで可処分所得が減少していること、巣ごもり需要の反動があったと分析している。
一方でアジアはそうして影響が少なく、日本では家庭用ゲームや中国ではPCゲームが堅調だったとしている。世界シェアのうち日本を含む東アジアは全体の42.2%(11兆3017億円)を占める。北米は7兆5408億円で28.1%、ヨーロッパは4兆627億円の17.0%。
国内ゲーム市場規模は、2021年のほぼ横ばいから1.4%増となった。家庭用ゲームのハード市場が3.4%増の2098億円、家庭用ゲームのソフト市場は5.9%増の3893億円である。Nintendo Switch向けのタイトルや、プレイステーション5とXbox Series X/Sの普及などが理由だという。
ゲーム市場のうち国内オンラインゲームコンテンツ市場は前年比0.9%増の1兆6568億円と前年並み。ゲームアプリで大型ヒットがなく、前年比4.4%減の1兆2433億円となったことで伸び悩んだ。PCゲームは、大型タイトルや海外プラットフォームからのダウンロード販売の拡大が牽引し、43.2%増(1892億円)と急成長している。
堅調な国内ゲーム市場の一方で、国内のゲーム人口は前年比2.4%減の5400万人と推計し、減少傾向となっている。家庭用ゲームが前年比2.5%増の2856万人と伸びた一方で、アプリゲームは7.4%減、PCゲームも12.2%減となった。