セガトイズがセガサミー事業再編で新ユニットへ 映像と玩具を分離

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 エンタメ大手のセガサミーは、グループ内の玩具事業・アミューズメント機器事業を統合したユニットを新設する。セガ傘下のコンシュマー事業に含まれるアミューズメント機器事業と玩具事業会社セガトイズを「セガ フェイブ」と名付けたユニットに統合し、セガのコンシュマー事業がこれを統括する。

 セガトイズはこれまで、トムス・エンタテインメントなどのアニメや映像関連各社と共に「映像・玩具事業」のひとつとされていた。セガトイズが離れることで、今後は映像事業だけの事業部門となる。セガサミーの映像・玩具事業は2023年3月期で売上高293億円、うちセガトイズの売上高は131億円だった。
 アミューズメント機器事業の売上高は、2023年3月期で649億円である。UFOキャッチャーやプライズが事業の中心で、セガ フェイブは玩具やプライズ、キャラクター商品をまとめたユニットになりそうだ。セガサミーは、両事業の強みをベースとした新たな体験価値の創出を図るとしている。

 一方で事業再編は、セガトイズ経営のてこ入れの狙いもありそうだ。セガトイズは「アンパンマン」関連など安定したキャラクター玩具がある一方で、2009年には約190億円にまでなった売上高は現在、その7割程度と業績が伸び悩む。
 また2024年3月期は、玩具の年末商戦での販売が軟調であった。さらに期末には在庫評価減を見込んでいる。新ビジネスユニットでのシナジー効果を期待することで、事業成長を狙うことになる。

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