玩具大手のタカラトミーは、2023年4月27日に23年3月期の通期連結業績を上方修正した。これまで1700億円であった売上高は1870億円におよそ10%引き上げられる。前年実績の1654億円との比較では13%増と二桁の伸びとなる見込みだ。12年ぶりに売上げで1800億円を超えることになる。
主力の玩具事業が堅調に推移する一方で、国内とアジアの両地域でタカラトミーアーツの手がけるアミューズメントマシンが好調だとしている。同部門の主力商品は2020年から展開する「ポケツトモンスター」の業務ゲーム「ポケモンメザスタ」で、バトルとコレクション性で人気が高い。
売り場の大型化や人気作品が好評なガチャ、小売店キディランドも売上げを伸ばした。また海外向けでは円高による為替の影響もあった。
売上高の伸びに合わせて利益も増加する。営業利益は120億円から130億円に、経常利益は118億円から120億円に、当期純利益は75億円から80億円に、それぞれ引き上げた。
それでも売上に較べて伸び率が低いのは、売上総利益率が低下したためである。円安により原材料の輸入額が膨らんでいるとみられる。