東宝の米国子会社スタッフに旧クランチロールから、ゴジラなどでEC事業

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 東宝が海外のコンシュマー向けのBtoCビジネスの強化に乗り出した。東宝が全額出資する米国法人TOHO INTERNATIONAL, INC.(東宝インターナショナル)の主要スタッフに現地のアニメ事業・商品事業に経験のあるスタッフを迎えた。
 2022年12月6日、東宝はKristin Parcell 氏がビジネス部門のジェネラルマネジャーに、Stacy Burt氏がマーケティングディレクターに就任したと発表した。両氏とも日本アニメ配信の大手クランチロールで活躍してきたキャリアを持っている。Parcell 氏はクランチロールのEC部門のヴァイスプレジデント、Burt氏はマーケティングディレクターを担当していた。さらにクランチロールのジェネラルマネジャーであった Joanne Waage 氏も東宝インターナショナルのアドバイザーに就く。
 
 新たな体制は北米におけるコンシュマー向けのビジネス立上げを目指したものになる。東宝インターナショナルは2023年に現地向けのコンシュマー向けe コマースサイトを立ち上げる。まずは東宝が持つ人気作品ゴジラを軸に展開し、さらにアニメ作品にラインナップを拡大していく。
 新事業ではコンシュマー向けビジネスを得意としてきたクランチロール出身の3氏の経験と知識に期待をする。東宝インターナショナルは、今後は商品開発のほかビデオゲームやライブイベントといった分野にも積極的に展開するとしている。

 東宝は2022 年4月に発表した「TOHO VISION 2032 東宝グループ 経営戦略」の中で「アニメ」と「海外」の強化をあげていた。今回の発表はその一環で、キャラクタービジネスをグローバルで展開するものだ。 アニメに強いとされる東宝の積極的な海外展開は、日本アニメの海外ビジネスも活性化させそうだ。
 しかし課題もある。自社主力タイトルの『僕のヒーローアカデミア』、『呪術廻戦』、『SPY×FAMILY』などの人気作品の多くの北米ライセンスはすでに他社に販売済であることだ。東宝が現地で直接コンシュマービジネスを手がけるには制約が多い。今後は新作を含めて取扱いできる作品がどれほど揃えられるかは鍵になりそうだ。

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