USEN-NEXTホールディングスは、2022年7月7日に22年8月期第3四半期(21年9月~22年5月)の決算発表をした。連結売上高は1747億円1200万円(13.5%増)、営業利益は135億3000万円(7.9%増)、経常利益は128億1000万円(7.4%増)、当期純利益は68億700万円(1.7%増)。
連結売上高が増収増益になったほか、なかでも最大部門のコンテンツ配信事業の売上の伸びが大きかった。こちらの売上高は529億2900万円(20.1%増)、営業利益は49億3500万円(4.5%増)である。
配信部門の好調は、課金ユーザーの順調な拡大の負うところが大きい。配信事業は映像と電子書籍配信の「U‐NEXT」を運営しており、「U‐NEXT」は国内VODサービスではNetflix、Amazonプライム・ビデオに次ぎ第3位、国内資本では首位となる。
映像配信のプラットフォーム事業はライバルが多く競争の激しい分野だが、「U‐NEXT」のユーザー獲得は順調だ。2022年5月末段階で課金ユーザーの数は265万6000人、これは前年同時期の224万9000人だった。一年間で41万人、18%増えたことになる。
ユーザー数が伸びた一方で、テレビCMやプロモ-ション費用を抑えたことから利益もやや伸びた。期末まで3ヵ月を残すが、通期では670億円の売上げを予想する。
U-NEXTは自社の配信事業の特徴として、他サービスより視聴時間が長いことする。また映画ファン、アニメファンなどジャンルのファンが多くいるとしている。第4四半期にはU-NEXT独占配信タイトルとして『風都探偵』が配信を開始する。また最近の傾向としてテレビ利用が急増していることも挙げている。