国内で興行収入56億円を突破し (5月5日現在)、快進撃を続ける『名探偵コナン 緋色の弾丸』が中国でもヒットになっている。世界同時公開を目指した本作は、中国本土でも日本公開の翌日4月18日に公開されている。
興行成績は順調で、公開から23日目となる5月9日には2億1000万元を突破した。日本円では35億円を超え、『ONE PIECE STAMPEDE』、『映画ドラえもん のび太の宝島』を越え、中国で公開された日本映画で歴代6位につけた。『名探偵コナン 緋色の弾丸』より上位は、『天気の子』、『STAND BY ME ドラえもんん』、『千と千尋の神隠し』、『天気の子』、そしてシリーズ前作の『名探偵コナン 紺青の拳』だけである。「新海誠」、「スタジオジブリ」、「名探偵コナン」「ドラえもん」と中国で当たる日本アニメの要素も窺える。
今回は、これまで現地で例のない日本アニメ映画の日本とのほぼ同時公開ということで、『紺青の拳』の2億3000万元も超えも期待されたが、最終的にはわずかに下回りそうだ。
2020年は新型コロナ感染症の影響もあり、日本映画の公開が減っていた。また中国産アニメーションの好調もあり、日本アニメの需要に影響がどの程度あるか懸念されるなかで、『名探偵コナン』の人気健在をアピールした。