2022年4月1日よりTOHO シネマズ日比谷ほかで、中川龍太郎監督の実写映画『やがて海へと届く』が全国公開をスタートする。作家・彩瀬まるの小説を原作に、亡くなってしまった親友・すみれの死を受け入れられずにいる主人公・真奈の喪失と再生を描きだす。
映画の冒頭は、水彩タッチのアニメーションで映像化され印象的なシーンとなっている。すみれの持つ幻想的な世界を淡い水彩タッチのアニメーションで表現したものだ。このアニメーションパートを人気アニメスタジオのWIT STUDIOが制作しているのが話題だ。情感たっぷりの本格的な短編に仕上がっている。
WIT STUDIOは2012年に設立された新進のスタジオ。『進撃の巨人』や『甲鉄城のカバネリ』『王様ランキング』などのヒット作でお馴染みだ。
一方で国内外の国際映画祭でも注目されている。2019年には短編アートアニメーション『とつくにの少女』がいくつものアワードを受賞した。今回のアニメーションパートの監督を務めたのが、『とつくにの少女』の監督でもあった久保雄太郎と米谷聡美である。現在はクラウドファンディングを経て長編作品の制作に動いている監督が、『やがて海へと届く』の世界観の表現に挑んだ。
映画は映画公開に先立って、YouTubeにて冒頭を公式配信している。今回のアニメーションパートも全編が視聴できる。テレビアニメや劇場大作とは異なるWIT STUDIOの別の側面も窺える貴重な機会となっている。
『やがて海へと届く』
4月1日、TOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー
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