映像関連の総合企業グループIMAGICA GROUPが、ベンチャービジネスによる事業活性化を目指す。グループ内のベンチャー制度を利用した第1号となる企業を設立し、本格的に取り組み始めている。
2018年1月11日に同社は、株式会社IMAGICA IRISの設立を発表した。IMAGICA IRISは、クリエイティブに特化したデジタル映像会社として2019年4月1日から本格的に事業をスタートする。
本社はグループ拠点と同じ東京都品川区東五反田、代表取締役にはIMAGICA Lab.のテレビ事業本部プロデュース部品川プロデュースグループの根本敦史氏が就任した。
IMAGICA GROUPは、映像コンテンツの企画・製作や映像制作、映像システムなど幅広い映像事業に取り組む大手企業。2018年10月よりこれまでのイマジカ・ロボット ホールディングスから現在の名称に変更している。
グループ企業には映像企画・制作のロボット、アニメ事業のOLM、映像制作サービスのIMAGICA Lab.などを抱える。積極的な事業展開を続けており、OLMや米国のローカリゼーション大手SDIの買収などでも近年注目を浴びた。新技術や新分野への進出にも積極的だ。今回はIMAGICA IRISで社内ベンチャーとして事業拡大に挑戦する。
IMAGICA IRISは、WEB動画をはじめデジタル映像の制作やそのマーケティング、プロモーションまでを総合的に提案するのがコア事業となる。近年WEB関連動画市場が急拡大していることから、その需要の取り込みを狙う。
ベンチャー企業らして柔軟性や瞬発力を活かいっぽうで、IMAGICA GROUPの各社の映像関連事業の強み、クリエイティブの高さとマーケティングの力も活用するという。老舗大手のベンチャー力とシナゾー効果が問われることになる。