バンダイナムコホールディングスは子会社のバンダイナムコエンターテイメント(BNEE)を通じて、カナダのコンテンツ企画・プロデュース会社リフレクター・アンタテイメント(Reflector Entertainment)を完全子会社化する。2020年9月16日に取締役会で決議し、18日に公式サイトで発表した。
リフレクターは子会社のリフレクター・インタラクティブ・プロダクション(Reflector Interactive Productions Ltd.)と、まず合併する。そのうえでBNEEが、リフレクターの発行済株式の全株式を2020年12月末付けで1503万3000ユーロ(約18億6000万円)にて取得する。
Reflectorは2015年にカナダ・ケベック州モントリオールで設立された家庭用ゲームタイトル開発会社である。特にストーリーや企画づくりに高いクリエイティビティを発揮する。現在は投資会社のルネ・ルージュ・イノベーションが株式の75%を保有している。
BNEEが現在、リフレクターと新作タイトル『Unknown 9: Awakening』の開発に共同で取り組んでいる。完全子会社化することで、海外での家庭用ゲームタイトルの開発体制を強化する。日本発だけでなく、現地開発のゲームタイトルにも力をいれる。
バンダイナムコHDでは、中期経営計画でグローバル市場の拡大を掲げている。欧米ではネットワークコンテンツや家庭用ゲーム、トイホビーが特に事業として言及されている。
2018年には玩具流通の「BLUEfin」を約29億円で買収している。リフレクターは、これに続く北米地域での会社・事業買収となる。そこからは海外事業の拡大においては買収も厭わず積極的に活用するバンダイナムコHDの攻めの海外展開が垣間見える。
バンダイナムコホールディングス
https://www.bandainamco.co.jp/
Reflector Entertainment
https://www.reflectorentertainment.com/