3DCGのアニメ制作技術の総合イベント「あにつく」が、今年で5回目を迎える。2020年は新型コロナウイルス感染症広がりの影響を受けて初のオンライン開催となるが、プログラムの充実はこれまでどおり。9月25日(金)の前夜祭からスタートして、26日(土)、27日(日)の3日間全部で8つトークセッションを用意する。
参加は全て無料、ただし事前にオンラインにて申し込みが必要になる。一度の申し込みで、全てのセッションを聴講可能だ。
例年は魅力的なセミナーが被りどれに参加するか悩む人も多い。しかし今年はそうした悩みはなくなりそうだ。オンラインでの2日間開催でもあり、ひとつの時間にひとつのセミナーだけとなっている。人数制限もないため聞き逃しは格段に減少する。
「あにつく」は、3DCGアニメを「つくる人」「 つくりたい人」「たのしむ人」のためのイベントとして2016年にスタートした。CG関連のセミナーやイベントは少なくないが、「あにつく」のように日本アニメに特化したものはあまりない。3DCGアニメづくりに関わる人たちのニーズに応えたユニークなイベントだ。
各セッションは2D作画ソフトや3Dアニメーション技術の紹介、さらに作品のメインキング、人材発掘・育成まで幅広い。
2020年はアニマによる『アルタード・カーボン:リスリーブド』、サブリメイションによる『ドラゴンズドグマ』。東映アニメーションの『ヒーリングっど♡プリキュア』など、話題のアニメが次々に登場する。グラフィニカは「シビック×エヴァンゲリオンコラボCM」を例にゲームエンジンとBlenderの活用を取り上げる。サンジゲンによる「CGアニメテレビシリーズの人員采配について」も面白いトピックスだ。
前夜祭は25日18時からスタートする。「wtthコロナと日本のアニメ」とタイトルして、アニマ、サンジゲン、ポリゴン・ピクチュアズが出演する。こちらもいま一番気になるテーマである。
困難な時期であるからこそCGアニメ制作の強みも弱みも浮き上がってきている。CGアニメ、そしてアニメ業界の発展のために情報共有はますます重要になっている。そうしたなかだけに「あにつく」の役割も、さらに大きく貴重なものになっている。
あにつく 2020
https://www.too.com/atsuc/
2020年9月25日(金)- 9月27日(日)
オンライン開催
受講料:無料(事前登録制)