大阪拠点の放送局朝日放送が、アニメーション制作に直接乗り出すことになった。グループのアニメ事業会社ABCアニメーションは自社サイトにて、制作スタジオ設立に伴う人材募集を開始した。新規アニメーションの企画開発を進めるためとしている。
募集職種はアニメーション制作を管理する「CGラインプロデューサー」と「CGプロダクションマネージャー」である。応募資格はCGのテレビアニメ・劇場映画の経験者となっている。いずれも“CG”を明記していることから、CGに特化したアニメーション制作を目指していると見られる。
ABCアニメーションは、グループのアニメ事業強化を目的に2016年に東京都で設立された。グループのアニメ事業を統括し、番組企画・製作、販売、海外販売、物販、イベントなどを手がける。これに加えて、アニメーション制作にも進出する。グループには、すでにキャラクター・アニメ制作のDLEもあるが、アニメ作品制作のも能力をさらに高めることになる。
近年朝日放送グループは映像メディアの事業環境の変化を受け、放送以外の映像事業に積極的だ。ショート・コンテンツの企画、音声コンテンツ、キャラクター、AI、PR、インフレンサーマーケティング、さらにショート映像コンテンツプラットフォームの「クイビ(Quibi)」といった海外企業も含めて多彩な企業に投資する。映像の企画・開発から制作、流通、プロモーションまでフルラインで視野に入れる。
とりわけアニメ分野には積極的で、ABCアニメーションやDLEの他にも2019年12月にアニメ・外画の吹替え・ポスプロのプロセンスタジオも子会社化している。
ABCアニメーション
https://www.abc-anime.co.jp/