ガンちゃんがYouTuber! タツノコがYouTubeでオリジナルコンテンツ展開

「トイチューバーガンちゃん

 老舗のアニメ製作会社タツノコプロが、この6月からネット動画配信を舞台に新たな挑戦に乗りだした。2020年6月26日にYouTubeに3つのチャネルを開設、それぞれ独自の新作番組の配信を開設した。
 「じゃんけんゲーム」をモチーフにした実写番組「手あそびヒーロー“グーチョキパーン”」、玩具紹介の「トイチューバーガンちゃん Fromヤッターマン」、それにボイスドラマが中心の「スペクタクル スペクトル」の3つの番組だ。いずれも自社の得意とするアニメから少し距離を置いたものになっている。

 なかでも注目されるのは、「トイチューバーガンちゃん Fromヤッターマン」である。タツノコプロのなかでも指折りの人気作品『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』に登場する高田玩具店の一人息子・高田ガン(ヤッターマン1号)が、YouTuberになったとの設定だ。
 ガンちゃんは「トイチューバーガンちゃん」として、「黒ひげ危機一発」や「3Dアーツペン」といったおもちゃを軽快なトークで紹介していく。玩具好きの子たちをターゲットに、ヤッターマンのブランド認知アップの役割もありそうだ。

 「手あそびヒーロー“グーチョキパーン”」もターゲットは、子どものようだ。本作のために企画された新ヒーローのグーチョキパーンと共に、歌やダンスが楽しめる。
 「スペクタクル スペクトル」は、禁忌を犯した3色の神々が人間界へとやってきて生計を立てるためにアイドル活動をするという内容だ。マルチエンタメプロジェクトとするが、スタートはボイスドラマからの展開になっている。

 昨今は、映像番組を楽しむ子どもたちの視聴は、テレビ放送かたYouTubeに移りつつあるとされている。エンタテイメントやキャラクターを作る企業も、こうしたトレンドへの対応が迫られている。
 そうしたなかで老舗のアニメスタジオによる挑戦が今後どのように展開されるのか。視聴者だけでなく、業界からも注目を集めそうだ。

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