集英社ゲームズ、事業拡大に伴いオフィス移転


 大手出版 集英社のゲーム分野への新規参入事業が軌道に乗り、新たな拡大に乗り出している。集英社のゲーム事業子会社である集英社ゲームズは、2023年9月1日付でのオフィスの拡張移転を明らかにした。
 新しいオフィスは東京都千代田区神田神保町に置かれ、様々なタイプのデスクや椅子配置したワークスペースや複数の会議室なども用意する。余裕を持った空間だ。
 オフィス移転は、ゲーム関連の業容が急成長しているためだ。集英社ゲームズは2022年2月に社員4名でスタートしたが、1年半後の現在の社員数は24名にもなる。さらなる業容の拡大を狙い人材採用も積極的に活発に進めている。

 集英社ゲームズは、集英社新規事業開発部のゲーム関連プロジェクトを引き継ぐかたちでスタートした。その後、新規事業開発部のから引き継いだ4タイトルをリリースしている。
 人気マンガタイトルを多数抱える有力出版社の新設会社を立ち上げてのゲーム分野への進出は大きな注目を浴びた。国内外の多くのゲーム会社には、集英社を通じてそうした人気タイトルのゲーム化許諾を受けているケースが多いからだ。

 しかしそうした見方とは裏腹に、現在までのプロジェクトは既存の有力タイトルを活用するよりも、新規のコンテンツ開発に向けたものになっている。大型企画として中国大手ゲーム会社NetEase Gamesと共同開発する『unVEIL the world』も、ゲームオリジナルの作品だ。
 さらにこの7月は今年の夏には、AMUプロジェクトをスタートした。国内だけでなく、海外も含めたゲームパブリッシング支援し、投資する。グローバル規模で、ゲームクリエイターの発掘と育成を目指すものだ。
 またゲーム関連の業容も幅広い。コンピューターゲームだけでなく、ボードゲームも手がけている。「マンガボドゲ」ブランドで『ONE PIECE VIVRE RUSH』や『BLEACH 巻頭歌骨牌 SONGS OF THE SOUL』などを発売、こちらは人気マンガからの開発でヒット商品も生み出している。
 集英社ゲームズは事業領域の幅を、今後さらに拡大するとしている。今回のオフィス拡張移転も世界市場で戦っていけるゲームパブリッシャーとなるべく次のステージへ進む決意とする。

集英社ゲームズ https://shueisha-games.com/

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