2019年初夏に都内EJアニメシアター新宿で開催され好評だった「トンコハウス映画祭」が、2020年に帰ってくる。6月22日、トンコハウスは「第2回トンコハウス映画祭」開催決定を発表、また映画祭支援のクラウドファンディングをスタートした。
「トンコハウス映画祭」は、米国・バークレーと日本の金沢に拠点を持つアニメーションスタジオのトンコハウスが主催する。世界中にある素晴らしいアニメーション映画を紹介することを目的にしている。
昨年は国内外の作品上映とトークイベント、ワークショップ、スケッチツアーなどを、映画館と隣接するカフェ・ギャラリーなどを会場に実施した。今年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、映画祭特設サイトを中心に8月21日から30日までとなる。
作品は国内外から短編アニメーションを集め、無料で配信する。さらに監督やアニメーターをゲストにしたトーク、ワークショップを予定する。会場はオンラインが中心になるが、内容の豊富さは前年を引き継ぐ。
クラウドファンディングは、6月22日にスタートした。プログラムの充実を目指した目標金額300万円はイベントの運営費、ワークショップの開催費、アニメーションの上映費、若手アーティスト支援などのために使われる。300万円を超えた場合は、金額に応じてプログラムを追加していく。
支援金額は「映画祭公式パンフレットとオリジナルポップコーンセット」から、トンコハウスの創業者であるロバート・コンドウ、堤大介のオリジナルアートの10万円まで様々だ。ワークショップやトーク参加の前売券を兼ねたコースも多く用意されている。なかでも『トイ・ストーリー3』、『リメンバー・ミー』の監督であるリー・アンクリッチと堤大介のスペシャルライブトークは目玉だろう。
トンコハウスは、ピクサーのアートディレクターだった堤大介とロバート・コンドウが2014年に設立したアニメーションスタジオである。米国アカデミー賞にもノミネートされた『ダム・キーパー』などで知られている。スモールサイズでクオリティの高い作品を生み出すブティック型のスタジオだ。
「トンコハウス映画祭」がクラウドファンディングを利用するのは、今回で2度目になる。昨年も開催に向けてMAKUAKEで支援を募ったところ1400人を超えるサポーターから合計で1200万円以上の支援が実現した。熱心なファンが多いトンコハウスだけに今年も盛り上がりが期待される。
「『トンコハウス映画祭』を開催したい!」
https://www.makuake.com/project/tonkohousejapan2020/