ブシロード、代表取締役会長に木谷高明氏が就任

ファイナンス決算

 ブシロードの代表取締役会長に、創業者の木谷高明氏が就任する。2020年6月19日に開催された同社の取締役会で決議した。現代表取締役社長の橋本義賢氏と伴に、代表取締役2名体制に移行する。
 木谷高明氏は1960年、石川県生まれ。2007年にブシロードを設立し、現在も大株主のひとりである。2017年10月まで代表取締役社長を務め、その後は取締役、子会社ブシロードミュージック・パブリッシング代表取締役社長、ブシロードムーブ取締役会長を務めてきた。今回は会長として、代表取締役に復帰する。
 ブシロードは新体制について、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を挙げている。主力のひとつであるライブ IP 事業にて新日本プロレスの興行、音楽ライブ・イベントの延期・中止などが発生し、今後の対応の準備を進めている。そのなかでトップマネジメントを強化し、成長と企業価値向上を推進する。

 ブシロードは19日に、2020年7月期第3四半期の決算発表もしている。第3四半期は新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言・自粛要請にまるまる被っている。それでも売上高は第3四半期までで増加、営業利益は10%台前半の減少にとどまった。
 連結売上高は252億2400万円(7.2%増)、営業利益22億1400万円(11.4%減)、経常利益22億500万円(12.6%減)、当期純利益は12億3000万円(15.1%減)。

 トレーディングカードゲーム、アプリゲーム、マーチャンダイジング、アニメなどからなるデジタルIP事業は、売上高182億4100万円(5.9%増)、営業利益13億6800万円(5.0%減)だった。
 トレーディングカードゲーム部門は、新型コロナの影響で全体的に受注が減少した。そのなかで「ヴァイスシュヴァルツ」が好調、「バディファイト」は振るわなかった。モバイルオンラインゲーム部門はトップタイトルが堅調だった。マーチャンダイジング部門は、リアルイベントの中止で販売機会を逃したが、ECショップの音楽ライブグッズの販売が下支えとなった。

 ライブIP事業は売上高69億8200万円(10.9%増)、営業利益8億2900万円(24.7%減)になった。音楽部門は、『バンドリ!』、『アルゴナビス from BanG Dream!』などを中心に展開した。しかし3月以降音楽ライブやイベントを延期・中止により、チケット売上がした。
 スポーツ部門も3月以降の興行中止により興行売上が減少しているとする。第4四半期の動向が注視される。

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