3年ぶり「ONE PIECE」新作映画「コードギアス」シリーズの谷口悟朗を監督起用


 東映アニメーションは、2021年11月22日に人気アニメ「ONE PIECE」の新作劇場映画の製作を発表した。タイトルは『ONE PIECE FILM RED』、2022年8月6日に東映配給で全国公開する。
 本作は2019年の『ONE PIECE STAMPEDE』から3年ぶりの長編映画となる。特に2009年の『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』が興行収入48億円の大ヒットになって以来、『ONE PIECE FILM Z』(2012年)68.7億円、『ONE PIECE FILM GOLD』 (2016年)52億円、『ONE PIECE STAMPEDE』55.5億円と記録破りのヒットが続いている。ビジネス関係者からの本作に対する期待も大きいだろう。

 そうしたなかで今回は、シリーズのなかでも異例の監督起用となった。監督に『コードギアス 反逆のルルーシュ』、『プラネテス』などで知られる谷口悟朗氏を起用する。谷口氏は数々の人気アニメを監督してきたがSFアニメ、ロボットアニメなどを得意としている。「ジャンプ・スーパー・アニメツアー‘98」の中で公開した短編『ONE PIECE 倒せ!海賊ギャンザック』の監督経験はあるが、これまで東映アニメーション作品との仕事は多くない。
 「ONE PIECE」の劇場映画からみても谷口監督の起用は異例だ。これまでの長編映画は基本、東映アニメーション所属、東映アニメーションで多くのキャリアを持つ監督であったからだ。これまでの劇場映画とはプラスアルファの魅力も期待出来そうだ。

 一方で総合プロデューサー前作に行引き続き原作者・尾田栄一郎氏が務める。さらに脚本を黒岩勉氏が担当する。
 黒岩氏はもともと実写映画、実写ドラマで活躍し、映画『キングダム』、『謎解きはディナーのあとで』などの代表作がある。アニメ映画の取り組みは、2016年の『FILM GOLD』が最初だ。これに続いての起用となった。ここからもヒットと同時に近年の新しい「ONE PIECE」を作るとの製作の意気込みが窺われる。
 気になる本編ストーリーはまだ公開されておらず、発表されたタイトルとティザービジュアル、特報からは、「赤=RED」が鍵になっていることが読み取れる。特報のラストに赤髪のシャンクスが意味深に現れているのも注目だ。

『ONE PIECE FILM RED』 
2022年8月6日(土)公開 配給:東映
https://www.onepiece-film.jp/
原作・総合プロデューサー:尾田栄一郎 
監督:谷口悟朗 
脚本:黒岩勉  

  
©尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

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