クリエイターのプロデビューを支援するコンテスト「京都国際マンガ・アニメ大賞 2020」が開催される。「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)」の一環として2016年にスタートしたコンテストである。今年も国内外から作品募集し、優れたクリエイターをプロデビューに結びつける。
受賞者は国内外から選ばれており、大賞受賞者の中からすでに5名が作家デビューしている。このうち3 名が日本でのデビューとなり、海外の優れたクリエイターを日本に呼び込む役割も果たしている。
当初はマンガ部門のみだったが、2019年からイラスト部門(「イラストコンテスト」)を新設。さらに今年からCGアニメーション部門(「CG アニメコンテスト」)を設ける。より広いジャンルをカバーするコンテストに拡大する。
応募はマンガコンテス、イラストコンテスト、CGアニメコンテストの部門別に、専用のウェブサイトより行う。募集締切りは2020年7月31日17時までとしている。選考のうえ、9月上旬ごろに受賞者を決定。9月下旬ごろに京都での授賞式を予定する。
2020年から設けられるCG アニメーション部門は、CGアニメーションのコンペティションとして長い歴史を持つ「CG アニメコンテスト」を統合したものだ。名称も「第29回CGアニメコンテスト」と引き継いでいる。
これによりイベント全体の名称も、「京都国際マンガ・アニメ大賞 2020」と変更されている。マンガ、イラスト、CGアニメーションの3分野で、多様な才能を持ったクリエイターの発掘・育成を目指す。
「CGアニメコンテスト」は、CGアートの黎明期である1988年に個人作家によるCGアニメーション作品の発表の場としてスタートした。ジャンルを横断した応募作、セレクションが特徴で、新海誠、吉浦康裕、石田祐康といったその後メジャーシーンで活躍するクリエイターなども含めて数多くの才能を輩出してきた。
近年は開催時期や開催場所などが頻繁に移動するなど、やや判りくいかたちになっていた。「京都国際マンガ・アニメ大賞 2020」のひとつとなることで、応募者やアニメ関係者にもよりアピールするものになりそうだ。