東映アニメーション、新大泉スタジオをオープン 最新鋭の製作現場で業務開始

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 国内アニメ会社最大手の東映アニメーションは、2016年より進めてきた東京都練馬区東大泉の大泉スタジオの建替え工事が完了したことを発表した。工事は2017年中に終了している。18年1月より仮移転先であった、練馬区高松の光が丘スタジオから新スタジオに移り、製作業務を開始する。
 新スタジオの住所は旧大泉スタジオのあった練馬区東大泉二丁目10番5号となる。近隣には東映の東京スタジオ、デジタルセンターのアフレコスタジオ、ツークン研究所などが隣接する。そうした施設とアクセスも大きく向上しそうだ。

 東映アニメーションの大泉スタジオは会社設立から数年の1957年に設立され、日本のアニメーション制作を代表するスタジオとして親しまれた。しかし2014年には築59年と老朽化が進んだことから建て替えが浮上、スタジオ全体を光が丘に仮移転し、建て替えにはいった。
 新スタジオは5600㎡の敷地に地上4階地下1階、延床面積は約9800㎡にもなる。白を基調とした建物は16mの長大スパン構造で天井レスによる開放感のある空間、免震構造となっている。最新鋭、最高水準の製作環境で、スタッフの制作体制も大幅な向上が見込まれる。
 東映アニメーションは合わせて、昼型勤務推進や雇用形態の多様化などの働きかた改革を掲げている。他社が真似できない強固な製作体制を構築するとしている。就業環境に課題が多いとされてきた、国内アニメーション制作の現場に一石を投じそうだ。

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