2016年上半期 日本アニメの映像ソフト販売は微減 Blu-rayが弱含み

ファイナンス決算

日本映像ソフト協会は、9月16日に「2016 年上半期(1月~6月)JVA 統計調査結果」を発表した。協会に加盟する各社のDVDやBlu‐rayの売上を集計したものだ。
発表によれば、2016年1月から6月までの上半期の国内映像ソフトの総売上金額は、1025億7700万円で前年同期を0.6%上回った。伸び幅は小さいが、2010年代に入り下落傾向が続いていただけに、下げ止まりという点で業界には明るいニュースだろう。
売上金額のうちDVDは587億5500万円と2%の減少となったが、Blu‐rayが438億2200万円と4.3%の増加である。着実なBlu-rayの広がりが、市場を支えている。

レンタル用、特殊ルート、業務用を除く、一般販売は、全体より好調だった。全体で780億2500万円と3.1%の増加である。10.1%減少のレンタル店用の落ちこみカバーしたかたちだ。

しかし、アニメについては、一般向け販売で弱含んだ。コアファン向けの作品が多く含まれる「日本のアニメーション(一般向け)」はDVDとBlu‐rayの合計で前年比1.3%とやや減少している。前年は223億5600万円だったが、2016年上期は220億円あまりとなる。
アニメの減少はBlu‐rayの不調によるところが大きい。「日本のアニメーション(一般向け)」販売用Blu‐rayの売上は6.6%の減少で、DVDは19.8%の増加である。アニメの販売はBlu‐ray比率が75%超と高いことから全体として減少となった。日本のアニメーション(一般向け)のBlu‐rayの購入者はとりわけ熱心なアニメファンが多いだけに気になる動向だ。

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