国内を代表するアニメーション映画祭である第18回広島国際アニメーションフェスティバルも、新型コロナウイルス感染症の影響を受けることになった。2020年4月30日、広島国際アニメーションフェスティバル実行委員会は、今年夏の映画祭の開催方法の変更を発表した。
映画祭は当初、8月20日から24日までの5日間、広島市内のJMSアステールプラザでコンペテイィションを中心とした上映と各種イベントを予定していた。しかし新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中では来場者が多く集まるオンサイトの会場形式の開催は難しいと判断した。関連イベントの多くの実施を断念し、映画祭の中核であるコンペティションはオンラインでの実施に移行する。
広島国際アニメーションフェスティバルは、フランスのアヌシー、クロアチアのザグレブ、カナダのオタワと並ぶ世界4大アニメーション映画祭のひとつとして知られている。しかし6月開催のアヌシー、ザグレブはいずれも現地での実施を中止している。
8月の広島は現在より3ヵ月以上先のスケジュールではあったが、人々の安全を確保する観点から従来方式の開催をあきらめたかたちだ。
実行委員会によれば、中止になるのはコンペティション作品のほか、世界の優秀作品の上映、さらにアニメーション教育機関のブース出展、ワークショップ、サブイベント、さらに前夜祭。会場での実施企画は全てなくなる。
一方、コンペティションは審査員がインターネットを通したオンライン会議で行う。また受賞作品についてはオンラインでの配信を予定する。さらなる詳細は今後決定次第、公式サイトで告知する。
広島国際アニメーションフェスティバル
https://www.hiroanim.org