岐阜県大垣市がプロデュースした新作アニメが、このほどウェブで公開された。「大垣まつりにいこうよ!」「がきたびっ!~青春お城編~」の2作品で、いずれも舞台は大垣市となっている。
アニメを活用した地域活性化のひとつだが、大垣市の取り組みは一過性のものではない。もともと大垣市は劇場映画『聲の形』の舞台モデルとなるなど、アニメ作品とのつながりがあることなどがきっかけになっている。さらに2018年から継続して、市自身がプロデュースするアニメづくりに取り組んできた。
オリジナルアニメ企画の第1弾は、2018年4月の「おあむ物語 その夏、 わたしが知ったこと」だ。同年10月には「いつか会えるキミに」がさらに制作されている。今回発表された1本である「大垣まつりにいこうよ!」を含めて、シリーズ作品となっている。短いながらもストーリーを感じることが出来る。第3弾となった今回は毎年5月に市内で行われる「大垣まつり」を題材に爽やかなラブ・ストーリーを描く。
もう1本の「がきたびっ!~青春お城編~」は、よりダイレクトに大垣市の歴史と文化をテーマにした。全体を3部に構成して、大垣の観光名物「たらい舟」、「大垣城」、「大垣まつり」、「墨俣一夜城」の逸話などが次々に現れる。地域の観光PRが意識されている。
アニメプロジェクトの総合プロデュースは、数々の人気アニメを製作してきたポニーキャニオンが担当している。『けいおん!』などの製作でもお馴染みのビデオメーカーである。原作は前作に引き続き大垣出身の作家・中村航、アニメーションプロデュース・制作にはアスラフィルムが参加する。
声の出演に人気声優の三森すずこを起用しているのも話題だ。アニメファンからも注目を集めそうだ。
「大垣まつりにいこうよ!」
「がきたびっ!~青春お城編~」