過去一年間で、最も優れた商業アニメ作品とスタッフを顕彰する東京アニメアワードのニメ オブ ザ イヤー部門が発表された。作品賞は、劇場映画部門で『この世界の片隅に』、テレビ部門で『けものフレンズ』が受賞した。『けものフレンズ』はたつき監督が監督・演出賞も受賞し、ダブル受賞となった。
また原作・脚本賞は『空の境界』などで知られる奈須きのこ氏が、アニメーター賞は『ボールルームへようこそ』、『ハイキュー』のキャラクターデザインの岸田隆宏氏、美術・色彩・映像賞はオープニングアニメPVの依田伸隆氏が、音響・パフォーマンス賞は「ソードアート・オンライン」シリーズや『僕だけがいない街』の梶浦由記氏が選ばれた。
ファンの投票から選ばれるアニメファン賞は、『ユーリ!!! on ICE』が受賞した。得票数は4万7919票と2位の『おそ松さん[第2期]』の3万9780票を突き放した。3位は『進撃の巨人 Season 2』だった。
アニメ オブ ザ イヤーは、2002年にスタートした東京アニメアワードのアニメーション オブ ザ イヤー部門を前身とする。2013年まで東京国際アニメフェアで授賞式を行ってきたが、2014年からは東京アニメアワードフェスティバル実行委員会と一般社団法人日本動画協会が運営し、東京アニメアワードフェスティバル内で授賞式を実施する。
選考方法や受賞部門は近年、たびたび変更されている。今年は2016年10月16日から2017年10月14日の約1年間に発表された作品を対象にした。
まずファン投票を実施、そのなかで上位100位までなった作品を選考した。さらにプロの推薦も加えたなかから、業界内の投票によって作品賞と個人賞が選ばれた。
TAAF2018「アニメ オブ ザ イヤー」
■ 作品賞(TV部門)
『けものフレンズ』
■ 作品賞(劇場映画部門)
『この世界の片隅に』
■ 原作・脚本賞
奈須きのこ
■ 監督・演出賞
たつき
■ アニメーター賞
岸田隆宏
■ 美術・色彩・映像賞
依田伸隆
■ 音響・パフォーマンス賞
梶浦由記
■ アニメファン賞
『ユーリ!!! on ICE』