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ハピネット主幹事でTVアニメ2作品製作 「ゼロの書」「天使の3P!」
- 2017/1/28
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ハピネットは2017年1月17日、同社が製作するテレビアニメを発表した。『ゼロから始める魔法の書』と『天使の3P!(スリーピース)』の2作品である。いずれもハピネットが、ビジネスの中心となる製作委員会の主幹事を務める。
また両作品とも、KADOKAWA アスキー・メディアワークスの刊行するライトノベルのヒット作を原作にする。アニメでも手堅い人気が見込める。
『ゼロから始める魔法の書』は、電撃文庫から8巻までが刊行されている。2017年4月より放送開始予定。世界の運命を左右する魔法書を盗まれた魔女と、人間になることを願う獣人の傭兵の冒険を描くファンタジーが描かれる。アニメーション制作はWHITE FOXが担当する。
一方、『天使の3P!(スリーピース)』は、project No.9がアニメーション制作する。原作は『ロウきゅーぶ!』でも知られる蒼山サグ。2017年夏からの放送開始を予定する。不登校気味の主人公・貫井響と小学五年生の3人の少女が音楽活動を開始するというストーリーでとなっている。
ハピネットは、玩具、映像・音楽ソフト、ゲームの卸流通の大手として知られている。とりわけアニメ関連の映像ソフトのシェアは大きい。
一方で、自社による映像企画・製作も行っている。ここでもアニメは主要ジャンルで、製作出資だけでなく、今回のように主幹事を手がけることも少なくない。
エンタテイメント関連商材の卸流通は利益率の高いビジネスである。しかし、音楽・映像ソフト、ゲームソフトのパッケージは現在デジタル化が進んでおり、リアルな商材の流通は将来的な成長の余地が限られている。また、大手ECサイトのビジネスも拡大しており、こちらも今後影響を与える可能性がある。
アニメ製作はヒットの有無でリスクの高いが、周辺ビジネスを含めて今後の成長が期待できる。事業の多角化として、映像製作を手掛けているとみられる。
ハピネットは、2015年11月に、数々のヒットアニメを製作してきたキャラクター会社のブロッコリーの株式を取得、持分法適用関連会社としている。アニメ・キャラクター分野に積極的で、事業多角化のひとつとして、今後もアニメ製作には積極的に取り組んでいきそうだ。