松竹、第2四半期は減益 アニメは半期で7作品上映

ファイナンス決算

松竹は2017年2月期の第2四半期決算を、2016年10月14日に発表した。第2四半期までの連結売上高は前期とほぼ同じ478億1900万円。営業利益は41億6800万円(9.0%減)、経常利益は37億1400万円(11.8%減)、四半期純利益は23億2100万円だった。利益面ではやや減少となったが、堅調な内容となった。
映画関連事業が前年並み、演劇事業が弱含んだ。不動産事業は安定し、増収増益だった。

映像関連は松竹の主要事業で、売上高は275億1800万円(3.5%増)、セグメント利益は23億9500万円(3.4%減)である。期間中はODSも含めて邦画13本、洋画3本、それにアニメ7本を配給している。全体の3割近くをアニメが占めた。
アニメ作品は『ARIA The AVVENIRE~Remaster~』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅲ 暁の蜂起』『たまゆら~卒業写真~ 第4部 朝-あした-』『甲鉄城のカバネリ 序章』『劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~』などで、小規模公開ながら熱心なファンのいる作品にフォーカスしている。また、1940年代の『桃太郎 海の神兵』のデジタル修復版も、松竹のメディア事業部による配給だ。こちらはアニメーション文化への貢献の意味合いもあるだろう。

邦画では山田洋次監督の『家族はつらいよ』や『殿、利息でござる!』『HiGH&LOW THE MOVIE』など。6月公開の『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』が大きなヒットになった。このほかテレビ制作も積極的に取り組んでいる。『必殺仕事人2016』『司法教官 穂高美子』が主力作品である。
こうした体制の中で、映像ソフト、テレビ放映権販売、また海外向け販売、CS放送事業は堅調だった。

一方演劇事業は、売上高118億7400万円(8.4%減)、セグメント利益は7億5700万円(32.0%減)である。歌舞伎座、新橋演舞場を中心に人気公演が多数あったほか、市川猿之助主演スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」が大阪で、さらに福岡・博多座でも公演されている。

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