佐藤順一、岡田麿里も参加 スタジオコロリド劇場長編第2弾「泣きたい私は猫をかぶる」

『泣きたい私は猫をかぶる』

 新進のアニメーション制作会社スタジオコロリドは、2018年に若手の石田祐康監督を擁した『ペンギン・ハイウェイ』で、高い評価を勝ち取った。スタジオ設立7年、初の長編劇場アニメでの快挙である。
 そのスタジオコロリドが、2020年夏に早くも第2弾長編劇場アニメに挑む。6月5日航海の『泣きたい私は猫をかぶる』だ。劇場のためのオリジナル企画で、猫に変れる少女と少年の青春ファンタジーである。1月28日には特報映像も公開され、スタジオコロリドらしい柔らかなキャラクターや映像が披露されている。

 テレビシリーズを手がけることなく、コラボレーション短編や劇場映画にこだわるスタジオコロリドだけに本作も他の作品にみられない個性たっぷりの魅力に溢れている。
 そのふとつがスタッフである。共同監督のひとりには、スタジオジブリに参加後、アニメーターとして活躍してきた柴山智隆を抜擢。ウェブアニメ『Fastening Days 3』など短編の監督実績はあるが、長編は初となる。もうひとりの共同監督には、『美少女戦士セーラームーン』などを手がけたアニメ界の重鎮・佐藤順一を起用する。新旧がタッグを組む体制にどんな作品が生まれるのかも興味が募る。
 さらに脚本は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、『心が叫びたがってるんだ。』など数々のヒットメーカー岡田麿里。こちらも大物が参加する。

 企画が矢継ぎ早に業界に話題作を放つツインエンジンというのも注目される。『ペンギン・ハイウェイ』で、高い評価を得ただけに、本作にも大きな期待がかかる。
 配給はここ数年、オリジナル企画の劇場作品の配給に力をいれる東宝映像事業部である。『泣きたい私は猫をかぶる』は、この夏の勝負作になりそうだ。

『泣きたい私は猫をかぶる』
https://nakineko-movie.com/
2020年6月5日公開  配給:東宝映像事業部

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