バンダイナムコHD過去最高の第3Q決算、国内外で大人向け玩具好調

ファイナンス決算

■海外での大人マーケット拡大で玩具成長
 バンダイナムコホールディングス(HD)が2月6日に発表した2020年3月期第3四半期決算は、小幅増ながら過去最高を記録した。連結売上高は0.7%増の5325億7600万円、そして営業利益720億9600万円(3.2%増)、経常利益は734億3100万円(2.8%増)である。ただし当期純利益は1.1%減の529億400万円である。
 業績はトイホビー事業の伸びに支えられた。一方でアミューズメント関連の[リアルエンターテインメント事業とアニメ関連の映像音楽プロデュース事業、IPクリエイション事業は厳しかった。

 トイホビー事業の売上高は2009億8100万円(9.3%増)、営業利益は286億9900万円(29.9%増)である。注目されるのはハイターゲットと分類する大人向けの玩具の好調だ。ガンプラや『DRAGON BALL』『ワンピース』などのコレクターズフィギュア、プライズ・ロトなどが含まれる。
 ハイターゲットはもともと国内市場で拡大したが、ここ数年でアジアでも売上げを伸ばしていた。さらに今期は、現地販売会社を立ち上げた米国でもハイターゲット層向けが売上げを伸ばしている。ハイターゲット向けは第3四半期までで、トイホビー事業全体の約40%を占めた。
 年末年始商戦はキッズ向け商品が低調だったが、ハイターゲットがこれをカバーしたかたちだ。子ども人口が減る中での好調は、新市場開拓の成果と言える。

■国内外で人気の『DRAGON BALL』『ワンピース』
 ゲーム関連のネットワークエンターテインメント事業の売上高は2320億3400万円(2.7%減)、営業利益は364億8500万円(3.1%増)。小幅減収減益となった。好調だったのはスマホアプリゲームでグローバル展開す「DRAGON BALL」シリーズ、『ワンピース』、国内向けでは「アイドルマスター」シリーズが主力タイトルだ。
 リアルエンターテインメント事業は、売上高が690億2200万円(8.1%減)、営業利益が11億5400万円(72.2%減)と厳しかった。業務用ゲームが伸び悩んだ。

■アニメ関連、映像音楽プロデュースとIPクリエイションは伸び悩み
 アニメ関連の映像音楽プロデュース事業、IPクリエイション事業は厳しかった。映像音楽プロデュース事業は、バンダイビジュアルやランティスレーベルを展開するバンダイナムコアーツが中核となる。第3四半期までの売上高は316億1100万円(0.1%減)だが、営業利益は22.7%減で55億9600万円。高額の映像ソフト商品の有無が響いた。主力タイトルは『アイドルマスター』や『ラブライブ!サンシャイン!!』、『アイドリッシュセブン』など。
 サンライズが中心の、IPクリエイション事業は減収減益だった。売上高は117億1400万円(21.2%減)、営業利益は35億1500万円(1.3%減)である。映像製作は「ガンダム」シリーズが主力だった。しかし、ライセンス事業が前年同期でマイナス、利益が伸び悩んだ。

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