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「ONE PIECE」Netflixで実写シリーズ化、シーズン1は全10話
- 2020/1/30
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2017年に発表されていた人気マンガ『ONE PIECE』の米国での実写化企画がいよいよ本格決定した。2020年1月30日、世界有数の映像プラットフォームであるNetflixは、尾田栄一郎原作のマンガ『ONE PIECE』の実写化シリーズを全世界独占配信すると発表した。
ドラマはまず第1シーズン全10話を予定する。プロジェクトはNetflixと米国の映画・番組制作会社のトゥモロースタジオと集英社の3社が提携する。またエグゼクティブ・プロデューサーとして、原作者の尾田栄一郎氏が就任する。
『ONE PIECE』は1997年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載をスタート。伝説の海賊王のゴール・D・ロジャーの残したと言われる「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を巡り、主人公・ルフィやその仲間たちが次々に遭遇する冒険を描きだす。
1999年にはテレビアニメ化もされ、瞬く間に大きな支持を獲得した。国民的なマンガとして子どもから大人まで幅広いファンを持つだけでなく、その人気は国境を越えて海外に広がる。単行本の世界累計発行部数は4億6000万部を超える。
トゥモロースタジオとNetflixは、こうした『ONE PIECE』の人気に目をつけたかたちだ。世界に通用する作品として、実写ドラマで世界に届ける。
共同制作を担当するトゥモロースタジオは、米国の大物プロデューサーのマーティ・アデルスタインとイギリスの放送局ITVStudiosのパートナーシップにより設立された。NBSの『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』やAmazonプライムビデオの『ハンナ ~殺人兵器になった少女~』などを制作している。
日本アニメを原作とした『カウボーイビバップ』の制作も進めている。こちらもNetflixでの全世界独占配信が発表されている。
脚本は『エージェント・オブ・シールド』やNetflixのマーベルドラマシリーズのマット・オーウェンズ、エグゼクティブ・プロデューサー『LOST』のスティーブ・マエダのほか、マーティ・アデルスタイン、ベッキー・クレメンツ、マット・オーウェンズらが参加する。マンガ、アニメで世界的に人気なタイトルだけに有力スタッフが並ぶ。かなり大がかりなプロジェクトになる。
米国では2000年代、2010年代にかけて『ゴースト・イン・ザ・シェル』や『アリータ:バトル・エンジェル』など多くの日本のマンガ・アニメ・ゲームを原作に実写映画が制作されてきた。日本コンテンツの持つコンセプトや世界観、ストーリーの個性、豊かさに目をつけたものである。
一方で、時には100億円を超えるような巨大な予算がかかるハリウッド映画は、リスクも高い巨大プロジェクトだけに実現しないケースも少なくない。
そこで映画に較べれば予算が抑えられる実写ドラマシリーズがいま注目を集めている。さらにNetflixをはじめ配信の普及でドラマに対する番組需要が拡大していることも重なる。すでに映像化された『DEATH NOTE』や、撮影も決まっている『カウボーイビバップ』のほか、『ソードアートオンライン』や『STEINS;GATE』の企画も明らかにされている。
Netflix、Amazonに加えて、2019年にはDiseny+がサービスをスタート。今後ワーナー・メディアのHBO max、NBCユニバーサルのPEACOCKも始まる。そのなかで、日本コンテンツ原作の実写化企画は今後まだまだ増えそうだ。