ハピネットが、2020年1月23日に、2020年3月期通期連結決算の業績予測を下方修正した。これまでは2400億円としていた連結売上高を2200億円に変更したほか、営業利益は当初の50億円から27億円に、経常利益は48億円から25億円に、当期純利益は28億円から13億円に大きく引き下げた。これにより前期並みを予想していた通期決算は、9%強の減収、大幅な減益を見込む。
ハピネットは、玩具やゲーム、映像・音楽ソフトの中間流通大手。バンダイの関連玩具や「Nintendo Switch、カプセルトイ、アニメなどの映像ソフトを主力としている。
売上げの1/3程度が玩具の中間流通、映像音楽ソフトの流通が1/3、残りがゲーム機器・ソフト流通とアミューズメントで構成されている。映像音楽パッケージ部門は2019年4月に星光堂マーケティングとして再編している。
ハピネットによれば、下方修正の大きな要因は年末商戦の不調である。エンタテイメント商材が大きく動く年末に大きなヒット商品がなかったことが響いた。各事業の売上が低調で、在庫の評価損失を計上した。
11月に発表された第2四半期までは、売上高は小幅減少、利益も前年比で15%程度の減少だった。一気に減益幅が広がるサプライズな決算になった。今後、2月12日に第3四半期決算が発表される。この内容が関心を集めそうだ。