2016年8月24日、玩具・エンタテイメント商品の卸売大手のハピネットが、2017年3月期第2四半期の連結業績見通しを下方修正した。
これまでは売上高を800億円としていたがこれを710億円に引き下げる。また営業利益も15億円から8億円、経常利益は15億円から6億5000万円、純利益は10億円から3億円に引き下げる。とりわけ利益面での修正幅が大きくなった。これにより第2四半期は、前年同期比で減収減益の幅が拡大することになる。
ハピネットは下方修正の理由について、流通部門で玩具事業、そしてカプセル玩具などのアミューズメント事業が苦戦したとしている。大きなヒットがなかったことが影響した。
さらにコンテンツ部門では映画音楽事業での自社の製作投資作品で、投資損失を計上したことが響いた。ハピネットは映像ソフトの流通のほか、映画やアニメ作品の製作も行っている。
第2四半期の業績予想を修正した一方で、ハピネットは通期の連結業績見通しは修正しなかった。館具関連業界は、クリスマス・年末商戦のビジネスのボリュームが厚く、そこでの業績を見極めてからということになる。
8月24日時点での通期連結売上高は1900億円、営業利益、経常利益は40億円、当期純利益は26億円を見通している。