「アニメを作るのは大変だけど楽しい」、『映像研には手を出すな!』で湯浅監督が挨拶

『映像研には手を出すな!』

 2020年1月5日24時45分からNHK総合にて、新作テレビアニメシリーズ『映像研には手を出すな!』の放送がスタートする。
 大童澄瞳が「月刊!スピリッツ」(小学館)で連載中の人気マンガを原作にした話題作だ。主人公は、映像研を結成しアニメ制作を目指す女子高生たちである。アニメづくりを描くアニメという難題に挑むのは、『Devilman crybaby』『夜は短し歩けよ乙女』『きみと、波にのれたら』と次々に傑作を世に送り出す湯浅政明監督と制作のサイエンスSARUだ。2020年のスタートから、アニメファン、業界の注目作が登場する。

 2019年12月26日にはテレビ放送に先立って、東京・渋谷のNHK放送センターにて湯浅政明監督と主演キャラクターの声を担当する伊藤沙莉(浅草みどり役)、松岡美里(水崎ツバメ役)、田村睦心(金森さやか役)が登壇する会見が実施された。本作の見どころや作品に対する意気込みを語った。
 評価が高い原作からのアニメ化だけに、いずれも緊張した様子。しかしこの場で披露された第1話はそんな期待を遥かに上回る傑作であった。

 湯浅監督はそんななかで「さらに盛り上がっていく感じ」と、作品の制作に自信をみせる。そして「アニメは作るのは大変だけれど本当は楽しいんだぞ」といったことを見せたいと話す。
 実際に主人公のひとりである浅草みどりがアニメに魅せられるシーンから、アニメーター志望のカリスマ読者モデルの水崎ツバメの出会いまで、全編にわたりアニメに対する愛情に満ちた作品に仕上がっている。「アニメを作る話をアニメで作るのが難しい」と湯浅監督。そこに苦労しているが、そこがまた見どころなのだとも。
 さらに「今までやったことのないことでも、思いついたことは出来るだろう」と、果敢にチャレンジすることを楽しんでいる様子だった。第1話から驚くようなシーン、表現が次々に現れるが、それが湯浅監督らしい。視聴者はきっと楽しさいっぱいで満足するに違いない。

 伊藤沙莉は「毎日心から楽しいと思える。熱い気持ちが届くといいな」と。田村睦心は「本当に面白い。そんな作品に関われてうれしいなと思っています」、松岡美里は「このアフレコに夢中になっています。アフレコ中心に生活しています」と作品への意気込みと、強い思い入れを披露した。
 会見には3人が鉛筆とケシゴムをデザインしたお揃いのイヤリングで登壇し、現場の仲のよい雰囲気も伝わってきた。3人が演じるキャラクターたちが目指す「最強の世界」にいかに辿り着くのか、番組は最初から最後まで見逃せないものになりそうだ。

アニメ『映像研には手を出すな!』 
http://eizouken-anime.com/

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