中国で邦画上映・ライセンス事業拡大 オリックスが現地配給と共同出資会社設立

映画

 オリックスが中国での日本映画上映やライセンス事業の拡大を目指す。オリックスは香港の現地法人オリックス・アジア・キャピタル(ORIX Asia Capital Limited)を通じて、中国のフェニックス・エンタテインメント・グループ(Phoenix Entertainment Group)と新会社オープン・カルチャー・エンタテイメント(Open Culture Entertainment HK Limited)を2020年1月に香港に設立する。オリックスが45%、残りをフェニックス他が出資する。
 新会社の目的は日本コンテンツの中国での展開だ。中国における邦画の中国上映サポートやライセンスの買付け、さらに作品への投資もする。すでに2020年7月に日本公開予定のCGアニメ『Stand By Me ドラえもん2』の中国公開の支援が決定している。

 オリックスは中国における日本映画・アニメの関連事業を広く展開してきた。なかでも近年、中国で増えている日本アニメ映画の上映拡大に大きな役割を果たした。
 これまでに中国展開に関わった作品は18本に及ぶ。映画公開のほか、キャラクターの商品化、実写とアニメのリメイク、動画配信など事業領域も幅広い。中国における日本アニメビジネスの隠れた有力プレイヤーである。今回は現地有力パートナーと手を組むことで、さらなる事業拡大を目指す。

 事業パートナーとなるフェニックスは2003年に設立された中国の映画会社で、現地では製作・と配給の双方で存在感が大きい。特に日本アニメ・実写の配給では高い実績を残している。日本企業だけでは参入が難しい映画配給の大きな力になるはずだ。

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