ゲーム大手のセガーサミーホールディングスが、アミューズメントパーク事業の大胆な再編に乗り出した。屋内型テーマパークであるジョイポリスを運営する株式会社セガ・ライブクリエイションの株式の85.1%を香港のアニメーション・キャラクター会社China Animation Characters Companyの子会社China Theme Parkに売却することを決定した。
株式売却により、セガ・ライブクリエイションはセガセミーHDの連結決算から外れる。東京ジョイポリス、梅田ジョイポリスの運営はChina Theme Parkに移る。一方、現在セガ・ライブクリエイションが手がけている横浜と大阪のOrbi事業は分割され、セガグループに移管される。引き続きセガサミーHDが運営する。
セガ・ライブクリエイションを買収するChina Animation Characters Companyは、香港に拠点を持ちアニメーション・キャラクター及びその関連事業を手がけている。セガ・ライブクリエイションを通じて、日本のアミューズメントテーマパーク事業に進出することになる。
今回の事業譲渡は、セガサミーグループの構造改革の一環である。セガ・ライブクリエイションは2015年4月にセガ(現セガゲームス)からジョイポリス、Orbiなどの屋内型テーマパークの開発・運営を分割するかたちで設立された。しかし、子会社を含む同社の前期の売上高が71億6500万円であったのに対して、営業損失6億5700万円、経常損失は7億3500万円であった。赤字体質が、今回の売却の理由とみられる。
譲渡先の選定については、China Animationグループが上海ジョイポリスのライセンスを受けていることから、円滑な運営が出来ると判断した。同社への譲渡価額は6億円となるが、セガサミーHDは約14億円の株式売却損の特別損失の計上を見込んでいる。
セガサミーHDは、今後のアミューズメント・テーマパーク事業は、フェニックスリゾートを通じた国内のフェニックス・シーガイア・リゾート、そして韓国・仁川のParadise Cityなどに経営資源を投下していく。