LINE「ブラウン」がNetflixオリジナルアニメに、制作は米国Kickstart

BROWN & FRIENDS

 LINEで人気のキャラクター「ブラウン」やその仲間たちがアニメーション化され、世界展開することになった。ブラウンをはじめとする「BROWN & FRIENDS」のキャラクタービジネスを統括する韓国のLINE FRIENDSと映像配信プラットフォームのNetflixが、2019年12月12日に提携を発表した。
 LINE FRIENDSは、米国ロサンゼルスに拠点を持つアニメーションスタジオのKickstart Entertainmentと「BROWN & FRIENDS」のシリーズ作品を共同制作する。NetflixがこれをNetflixオリジナルアニメーションとして世界配信する。

「BROWN & FRIENDS」は、2011年に「LINE」のスタンプに誕生した可愛いくまのブラウンを中心に、コニー、サリー、ムーン、ジェームスといった個性いっぱいのキャラクターで展開している。
 SNS上だけでなく、様々なキャラクターグッズやタイアップでも活躍している。2013年には日本でもアニメシリーズ『LINE TOWN』、『LINE OFFLINE サラリーマン』が制作されている。2015年に今回Netflixと提携したLINE FRIENDS Corporationが韓国ソウルに設立され、「BROWN & FRIENDS」などのキャラクタービジネスを統合的に手がけるようになった。
 今回のアニメーションでは、同じ街に住むキャラクターたちのコミカルな生活を描く。CGアニメーションでセリフのないコメディとなり、幅広い世代へのアピールを目指す。LINEの普及率が高い日本のファンもコアターゲットとして期待されていそうだ。配信時期やスタッフなどの詳細は今後発表になる。

 日本ではNetflix オリジナルのアニメーションは、SFやファンタジーなどのコアファン向けの作品に目が向かいがちだ。しかしNetflixには、ファミリーやキッズに向けた作品も多い。日本でもファミリー向けアニメ『恐竜少女ガウ子』がこの秋から配信され、人気になっている。
 また韓国のオリジナルアニメーションシリーズでは、『ラーバ・アイランド』や『ユーフーしゅつどう!』などがある。配信プラットフォームならではの幅広いラインナップで、世界各国のアニメーションを紹介する。
 人気キャラクターのアニメーション化も、Netflixの重視している分野だ。2019年にはサンエックスの人気キャラクターをストップモーションにした『リラックマとカオルさん』がある。
 『BROWN & FRIENDS』も、そうしたラインナップのひとつになる。LINEを通じた抜群の知名度を活かす。LINE FRIENDSにとっては、キャラクタービジネス拡大のきっかけを期待することになりそうだ。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 第2回新潟国際アニメーション映画祭
     今年3月に初開催されて話題を呼んだ新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月に第2回を迎える。…
  2. 『いきものさん』© 和田淳・ニューディアー/東映アニメーション
    『いきものさん』の製作で多くの人が驚いたのは、東映アニメーションがそれを担当することだろう。世界的な…
  3. MIFA東京都ブース2023
     東京都がこの10月、11月に、アニメーション分野で海外進出を目指す企業や個人事業主に向けた連続セミ…
ページ上部へ戻る