ウィットスタジオ初のコマ撮りシリーズ「My Melody & Kuromi」 7月24日から世界配信

My Melody & Kuromi

 『進撃の巨人』や『甲鉄城のカバネリ』など数々の手描き2Dアニメの人気シリーズでお馴染みのウィットスタジオが、新たな映像表現にチャレンジした。同社がストップモーション(コマ撮り)アニメーションに取り組み、初のシリーズアニメを完成させた。
 タイトルは『My Melody & Kuromi』、サンリオキャラクターのなかでもとりわけ人気の高いマイメロディとクロミを主人公とする。本作はNetflixシリーズとして、2025年7月24日より世界配信を独占でスタートする。7月の目玉作品のひとつになる。

 マイメロディは素直で明るい女の子、クロミは自称マイメロディのライバルでちょっと粗雑だがも乙女チックな一面も。対照的な二人がマリーランドを舞台に、街の運命を揺るがす大事件に立ち向かっていく。
 ストーリーは全て本作のための生み出されたオリジナルで、1話約13分で全12話にもなる。制作に手がかかることで知られるストップモーションだけに、かなりの大作だ。

 時間と手間とコストがかかることから、ストップモーションはかつては衰退していく分野ともみられていた。しかし、人形など暖かみのあるキャラクターや独特の動きの味わいから、近年は国内外でむしろ制作が活発化して注目を浴びている。Netflixシリーズでも日本のドワーフが制作する『リラックマ』、『ポケモンコンシェルジュ』 といった人気シリーズが登場している。『My Melody & Kuromi』は、そんなトレンドの最新作になる。
 さらに注目されるのは、やはり手描きアニメの映像で高い評価を受けてきたウィットスタジオのストップモーション進出だ。制作手法はまるで違うから、まさにゼロからのスタート。ターゲットも、これまでのウィットスタジオの作品とかなり違う。その大胆な挑戦の結果も注目される。

 さらにキャラクターの原作者であるサンリオの動きも気になるところだ。日本有数のキャラクター会社と知られるサンリオは、積極的な新たなキャラクターの活用で業績が絶好調。
 そのサンリオの新しい方針のひとつが、「脱キティ依存」である。売上げの大半をキテイが占める体制から、多彩なキャラクターを売り出す戦略だ。その筆頭にマイメロディとクロミが位置する。2025年はマイメロディ 誕生から50周年、クロミ誕生から20周年のアニバーサリー・イヤーにあたるためこの盛り上げも期待される。

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