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MAPPA、サイエンスSARUなど Netflixが日本と韓国のアニメ制作会社4社と提携
- 2020/10/23
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映像配信プラットフォームの大手Netflixが、アニメーション制作会社との提携をさらに進めている。2020年10月23日に日本と韓国のアニメーション制作会社4社と包括業務提携を発表した。
新たに提携するのは制作スタジオ「NAZ」を運営するANIMA&COMPANY、手描きアニメのヒット作で定評のあるMAPPA、Netflixオリジナルアニメですでに『Devilman crybaby』のヒット作があるサイエンスSARU。そして今回初めて韓国からスタジオミールが締結した。4社が加わることでNetflixのアニメ部門での包括的業務提携は、当初のプロダクション I.Gとボンズ、その後のアニマ、サブリメイション、デイヴィッドプロダクションも合わせて9社になる。
包括提携は当初はプロダクション I.Gとボンズという、老舗スタジオからスタートしている。しかし2019年以降の提携は、むしろ2010年前後以降に設立された新興で勢いのあるスタジオが中心となっている。
今回もMAPPAの設立は2013年、NAZとサイエンスSARUは2011年だ。しかしMAPPAは『ユーリ!!! on ICE』や『BANANA FISH』、NAZは『アンゴルモア 元寇合戦記』、サイエンスSARUは『映像研には手を出すな!』といったヒット作がある。
さらに今回は韓国のスタジオミール(Studio Mir)との提携が目を惹く。Netflixのアニメ部門は優れたスタジオであれば必ずしも日本に拘らず、これまでも北米やアジアの制作会社と手を組んでいる。そうした方針がここでも表れる。スタジオミールは『コラの伝説』や『ヴォルトロン』といったアニメスタイルの作品で高い評価を受けてきた。現在は人気ゲーム『ウィッチャー』のアニメ映画制作を進めている。同社の設立も2010年である。
Netflixとの包括的業務提携の詳細は一般に明らかにされていないが、特定のスタジオと長期間にわたり安定的に作品制作をするものとみられている。Netflixにとってはクオリティの高い制作会社による作品の安定供給、制作会社にとっては長期的な視点での制作体制の構築といった利点がある。
これまでオリジナル作品のどのタイトルが包括提携より制作されているか判りにくかった。今回の発表に合わせてNetflixは、2020年、21年以降に包括的業務提携で制作するオリジナル作品の一部(以下、リスト)を明らかにしている。
2020年
『オルタード・カーボン: リスリーブド』 (制作:アニマ)
『攻殻機動隊SAC_2045』 (制作:プロダクション I.G)
『ドラゴンズドグマ』 (制作:サブリメイション )
2021年以降配信
『スプリガン』 (制作:デイヴィッドプロダクション)
『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』 (制作:ウィットスタジオ/ IGグループ会社)
『スーパー・クルックス』 (制作:ボンズ)
すでに発表、企画が明らかになっている作品も多くNetflixのアニメにおける存在感は、数年前に較べて格段に大きくなっている。提携会社が増えることで、今後のラインナップはさらに拡大しそうだ。
Netflixは10月27日に「Netflix アニメフェスティバル 2020」を開催予定、Netflix Japan 公式YouTubで配信する。この場で、今後のラインナップの詳細が明かされそうだ。
Netflix https://www.netflix.com/jp/
YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/c/NetflixJP