MUGENUPは、アニメの制作管理に特化したクラウド型のプロジェクト管理ツール「Save Point for アニメ」を開発した。2019年12月2日(月)よりアニメ制作会社の協力を得て、機能検証を開始する。検証結果をもとに、2020年初頭の正式サービスインする予定だ。
「Save Point for アニメ」では、絵コンテやレイアウトや原画など素材納品をサーバー上で管理する。各スタッフがサーバーにアクセスすることで共有された素材で作業を進めることが可能になる。また監修や修正指示もサーバーを通じて行える。
アニメ制作ではこれまで、カット袋などを利用して紙素材で直接受け渡しすることが多かった。この素材のやりとりに時間と手間がかかってきた。これを効率化するというわけだ。
またスケジュールなどの進捗管理もクラウド上で実現する。どこのパートがどこまで進んでいるかなど、デジタル化による可視化で全ての工程進捗が把握できるのが強みだ。
MUGENUPはこれまでゲーム開発企業向けを中心に、「Save Point」を開発、提供してきた。その採用企業数は190社を超える。この技術をベースにアニメ制作管理に特化したのが、「Save Point for アニメ」だ。アニメ独自の進行表やカット表を基本機能として実装した。ゲームに較べているアニメ制作の管理ツールの導入を図る。
また手描き作画に対応する前後の絵をパラパラと見比べる「指パラ」をブラウザ上で再現した。機能検証にあたっては、アニメスタジオのセブンアークスなどが協力する。セブンアークスは『魔法少女リリカルなのは』のヒットで知られている。
現在国内アニメ業界では、年間のアニメ制作本数が急増している。一方で作品のクオリティーのニーズもますます高まっているという。ふたつのニーズを満たすためには、効率的な制作管理が求められているが、「Save Point for アニメ」がこれを提供する。
MUGENUPは2Dイラストや3DCG、映像などのクリエイティブ制作会社で、制作管理ツールの開発・提供を行ってきた。今後も次代のクリエイターの育成サポートやオリジナルコンテンツの企画・製作に取り組むとしている。
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