2024年9月28日と29日の2日間、インドの中心都市ニューデリーで日本アニメの大型イベント「Mela! Mela! Anime Japan」が開催される。人気アニメの上映会やイベントステージ、コスプレ大会、またアニメを中心に日本企業が多数参加する。ビジネス向けのマッチングサービスなども提供される予定だ。
会場は市内中心部のショッピングモールPacific Mall in Tagore Gardenで、2011年に建設された5万5000㎡を超える近代的な建物。交通が便利で市民から人気が高い。
近年、インドでもエンタテイメントのイベントで、日本アニメの作品やキャラクターを見る機会が増えている。人気が広がる一方で、ファン向けのサービスは十分に提供出来ていない。日本作品をみかける場所も“コミコン”と呼ばれるアメコミや実写映画も扱うエンタメ総合イベントが多く、日本アニメに特化した大型開催はこれまでは他にないはずだ。
公式サイトでは期間中に上映する映画などプログラムの一部をすでに発表している。目を惹くのは『君の名は。』、『天気の子』、『すずめの戸締まり』、『秒速5センチメートル』と新海誠監督作品が4本揃うこと。映画を制作するコミックス・ウェーブ・フィルムは、近年、作品のインド公開にも力を入れてきた。さらに『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』、『ゴジラ』、『ゴジラ-1.0』など人気作品が並ぶ。ステージイベントなどの情報はまだほとんど公開されておらず、今後の発表を待つ。
日本アニメが世界で人気を博するなか、まだ作品が十分浸透していない国として、今後の大型市場としてインドの可能性を指摘する声は大きい。人口が多く、若者比率が高いことが魅力だ。一方で、広大な国土、複数言語、発展途上のインフラ、さらに地元コンテンツの強さなどハードルは少なくない。個別企業の力だけでは対応できないことも多い。
そうしたなかで「Mela! Mela! Anime Japan」は、インド市場開拓の鍵として官民連携のもと企画されたようだ。運営はMela! Mela! Anime Japan exsecutive comittieとなっているが、イベントは在インド日本大使館が実施する日本とインドの交流イベント「ジャパンマンス」の一環でもある。後援や協力には在インド日本大使館、デリー商工会、デリー日本人会、国際交流基金、JNTO、JETROなど政府系組織が参加、さらにスポンサーにはエンタメテイメント以外の大手企業の名前も多数ある。官民連携の大型プロジェクトになっている。
Mela! Mela! Anime Japan
https://mmaj.jp/