アニメーション制作ソフトウェアの「Harmony」や「Storyboard Pro」「Producer」でお馴染みのToon Boom Animationが、日本市場の開拓を積極化している。その一環として日本支社を東京・四谷に移転した。
新オフィスの目的は、ユーザーとより密にコミュニケーションをとるためだ。社内に「Harmony」や「Storyboard Pro」の体験スペースを設ける。今後は6~10名を対象にしたソフトの習得のためのトレーニングやイベント、セミナーなどを定期開催する予定だ。
Toon Boomは1994年にアニメーション制作ソフトウェアの開発を目的に、カナダのモントリオールで設立された。アニメーション・CGの統合制作の「Harmony」、絵コンテ制作の「Storyboard Pro」、プロジェクト進行管理の「Producer」を主要ソフトとして展開している。
いずれも2Dアニメーション制作に強みを発揮しており、北米だけでなく、ヨーロッパやアジアのトップクリエイター、スタジオをはじめ幅広く活用されている。しかし、これまで日本では世界各国に較べると普及が遅れていた。
一方で近年、日本では2Dアニメーションへのデジタル導入が急激に進んでいる。ここにToon Boomは新たなビジネスチャンスを感じているようだ。 「Harmony」だけでなく、デジタルでの絵コンテ制作で威力を発揮する「Storyboard Pro」、さらに国内で導入が遅れている本格的なプロジェクト管理のための「Producer」は特に注目されそうだ。
Toon Boom Animation Inc.
https://toonboom.co.jp