エンタテイメント事業のHIKEは2023年11月21日、3DCGアニメーション制作の株式会社しいたけデジタルの株式を取得し、子会社化すると発表した。しいたけデジタルの代表取締役である宮武徹夫氏より、発行済の全株式を取得する。譲渡価額は非公表。
しいたけデジタルは1998年に設立、東京・代々木に拠点を持つ。映画やテレビ、配信などのアニメ作品の3DCGアニメーション制作を主要な事業としている。
20年以上に渡り、数多くのアニメーション作品の制作に関わってきた老舗スタジオだ。近年では『進撃の巨人Final』や『ワンピース』、『Tiger&Bunny2』といった人気作品、話題作品に参加している。2023年3月期の売上げは、1億3900万円だった。
HIKEはポールトゥウィンホールディングスグループで、メディア・コンテンツ事業の中核会社として位置づけられている。アニメのほかゲームや音楽、舞台、映画などを広く手がける。事業拡大にあたっては、M&Aも積極的だ。2022年12月にはゲーム会社のアクアプラスを子会社化、直近では100studioがSimplicityから音響制作事業を承継している。
ア二メーション制作分野にも積極的に進出しており、主要事業としている。中心は2018年に設立した100studioで、スタジオ全体で現在は70名体制、26年までに200名体制を目指すとしている。24年4億円、25年8億円、26年には12億円の受注を見込む。今後はアニメ製作出資からの配分収入も視野にいれる。
今回しいたけデジタルの20名以上のCGアニメーター陣容が加わることで、アニメーション制作や企画製作の事業成長と拡大のための構築が進む。また同社の持つ3DCGアニメーション制作のノウハウや経験も活かす。
HIKE https://hike.inc/
しいたけデジタル http://www.sdigi.co.jp/2020/