アニメーション制作ソフトBlender開発支援 スタジオカラーがスポンサード

Blender

 アニメ製作のスタジオカラーと同社の関連会社プロジェクトスタジオQが、Blender財団が進めるプロジェクトBlender開発基金のサポート企業になった。Blender財団とスタジオカラーがこのほど明らかにした。スタジオカラーは「コーポレートシルバー」、プロジェクトスタジオQは「コーポレートブロンズ」になる。
 Blender財団は、オープンソースのCG・アニメーション制作ソフトであるBlenderを開発・運営する非営利団体として活動している。BlenderはCG制作のレンダリング・アニメーション・コンポジットなど統合的な機能を持つツールだ。
 Blender開発基金へのコーポレートサポートは、このツール開発を資金的にサポートする。また資金以上に有力企業のサポートが業界に与える印象も大きいに違いない。
 Blender開発基金には海外でもCG関連の有力企業が参加している。最大支援者パトロンにはEPIC、ゴールドサポートにはUBISOFTなど3社、スタジオカラーと同じシルバーサポートにはグーグルやインテルなど8社、ブロンズサポートはプロジェクトスタジオQを含めて9社となっている。この他、個人からの支援のプログラムも用意されている。

 CGアニメーション制作ではMayaや3ds Maxが一般的に使用されているが、いずれもCGソフト開発の大手であるオートデスクが提供している。両ソフトは市場占有率が高いこともありソフトの価格が高止まりし、近年は値上げのスピードも急ピッチだ。中堅・中小スタジオを中心に資金的な負担は大きい。
 これに対して非営利団体の提供するBlenderは、非商業・商業利用を問わず無料で使用することが出来る。CG関係者にはBlenderの普及に期待する声も大きい。しかしツール開発には人手がかかり、そのコストが必要になる。Blender開発基金は、それを支えるものである。

 スタジオカラーは日本を代表するアニメスタジオで、手描きの作画だけなくCGを使った映像表現にも定評がある。またプロジェクトスタジオQはスタジオカラーとドワンゴ、麻生塾が設立した人材育成とCGのスタジオである。
 共にCG制作の現場に近いことから、Blender開発基金の支援を決めたとみられる。スタジオカラーは今回の決定の発表について「今後の3DCGアニメーションの発展を期待しております」との言葉で結んでいる。

Blender開発基金
https://fund.blender.org/

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. デジタルコンテンツ白書2020
     一般財団法人デジタルコンテンツ協会は、経済産業省商務情報政策局の監修による『デジタルコンテンツ白書…
  2. 「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」
     日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮を題材にした企画展「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・…
  3. ぼくらの七日間戦争
     毎年フランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭/MIFAは、新型コロナウィルス感染症の拡…
ページ上部へ戻る