劇場版「うたプリ」劇場動員100万人 ブロッコリー業績にも期待

映画

 キャラクター事業のブロッコリーは、同社が企画・開発を手がける「うたの☆プリンスさまっ♪」の最新映画『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』の観客動員数が100万人を突破したことを明らかにした。
 本作は2019年6月14日に松竹配給で全国公開。熱心なファンの多い作品だけに公開当初から人気を集めたが、ロングランを続けて公開11周目にあたる8月23日に100万人の大台に乗せた。
 興行収入も16億円と大ヒットなだけでなく、スクリーン数126の規模としては記録的な数字だ。また平均入場料金1600円は通常の1300円強よりもかなり高く、こちらも特長として注目される。

「うたの☆プリンスさまっ♪」は2010年6月にまずゲームドフトとして発売された。様々なタイプの男性アイドルが登場し、多彩な音楽を繰り出す。たちまち若い女性ファンの心を掴んだ。2011年から2016年まで4期にわたりテレビアニメ化されている。
 今回は満を持しての完全オリジナルストーリーの劇場アニメとなった。アニメーション制作はA-1 Pictures、音楽はElement Gardenが手がけた。ファン待望と言っていいだろう。

 作品の人気はブロッコリーの業績にも反映している。直近の2019年2月決算でブロッコリーは増収増益。業績好調の理由として、「うたの☆プリンスさまっ♪」グッズの販売好調、ゲームアプリなどのロイヤリティ収入の増加を挙げている。売上に占める「うたの☆プリンスさまっ♪」の割合は5割を大きく越えるほどだ。今後は映画の製作委員会からの配分収入も期待される。

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