東京・池袋のシネコン「池袋HUMAXシネマズ」が、2023年1月26日をもって、シネマ5とシネマ6のふたつのスクリーンを閉館すると発表した。池袋HUMAXシネマズは、現在シネマ1~シネマ6までの6スクリーン(全1494席)で運営している。1月末からは全4スクリーン体制で引き続き運営していく。
また池袋HUMAXシネマズでは、シネマ5・6の閉館にあたって「フリーマーケット」と名付けたユニークな企画を実施する。映画館の備品を一般販売する。
すでに第一弾として「映画館の座席」の予約販売を開始している。実際に劇場で使用されていた座席をそのまま販売する。映画館らしいゆったり仕様で一脚9999円と値段も手頃である。ただし重さは約25kgと重量級と、購入にはちょっとした決断が必要かもしれない。今後はあらたな販売商品も発表される予定だ。
池袋HUMAXシネマズは、池袋東口の繁華街サンシャイン60通りに位置する。映画館としては絶好のロケーションだが、近隣エリアでは2019年に12スクリーン2465席のグランドシネマサンシャイン池袋、2020年に10スクリーン1755席のTOHOシネマズ池袋がオープンしている。現在は都内有数の映画館激戦地である。
閉館となるシネマ5は137席、シネマ6は119席と、6スクリーンのなかで最小だ。またいずれも地下2階に位置していた。一方でシネマ1の453席は、池袋地区有数の巨大スクリーンである。さらに劇場では映画興行だけでなく、新しいライブエンタテイメントを発信するとしている。得意分野にフォーカスし、さらに近年カルチャーエリアとして注目を浴びる池袋の特性を活かすことで生き残りを目指すことになる。
池袋HUMAXシネマズ
https://www.humax-cinema.co.jp/ikebukuro/